報道発表資料

平成9年6月27日 この記事を印刷

水浴場の水質調査結果等について

平成9年5月中旬 〜 6月上旬にかけて、全国の水浴場のうち遊泳人口がおおむね1万人以上(海水浴場)及び5千人以上(湖沼・河川の水浴場)である水浴場を対象として水質の調査を行ったところ、対象となった水浴場すべてが、水浴場として適当な水質を維持しているという結果が得られた。このうち水質が極めて良好な水浴場は、山形県「宮海」等8ヶ所であった。
 なお、環境庁においては、水浴場の環境保全の一層の推進のため、「水質AA」と判定された水浴場のうち、全国的にみて優れた水浴場について、「日本の快水浴場'97」として顕彰していくこととしている。

【 調査の概要】

調査実施団体 都道府県及び水質汚濁防止法により権限を委任されている市
調査対象水浴場 810水浴場(昨年の遊泳人口がおおむね1万人以上の海水浴場及び5千人以上の湖沼・河川水浴場)
調査対象項目 ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、透明度、水素イオン濃度(pH)
採水年月日 平成9年5月中旬 〜 6月上旬
【 水浴場水質判定基準の改正 】
 今回の水質調査については、環境庁水質保全局に設置した「快適な水浴場のあり方に関する懇談会」において取りまとめられた「今後の水浴場のあり方について」と題した報告書に基づき、平成9年4月に改正された判定基準により判定を行った。 従来の判定基準では「不適」以外の水質については全て「適」と判定していたが、快適かつ安全と考えられる水浴場の水質として、「水質AA」又は「水質A」を満たす水浴場を「適」と判定することとした。
 また、従来「水質B」とされていた水質については、ふん便性大腸菌群数、COD及び透明度について判定基準の見直しを行い、「水質B」又は「水質C」として評価することとした。これらの水質は、水浴場として最低限満たすべきものと考えられるが、水質の面から長期的な改善を促して行くべきと考えられ、「可」と判定することとした。
 さらに、調査対象水浴場についても年間利用者数が従来の概ね5万人以上である水浴場から、海については概ね1万人以上、湖沼・河川については概ね5千人以上である水浴場へと拡大した。

【結果の概要】
 水浴場の水質は、下表のとおり、調査対象となった水浴場すべてが、水浴場として最低限満たすべき水質を維持しており、不適当な水質の水浴場はなかった。 このうち、別紙に示した水質区分に照らして「水質AA」にランクされた水質が特に良好な水浴場は374水浴場(全体の46%)、「水質A」にランクされた水質が良好な水浴場は296水浴場(全体の37%)、「水質B」にランクされた水浴場は138水浴場(全体の17%)、「水質C」にランクされた水浴場は2水浴場(全体の0.2%)である。
 また、水質が極めて良好な水浴場(「水質AA」の水浴場のうちで、特に大腸菌・CODがともに少なかった水浴場)は、山形県「宮海」等8水浴場であった。
 大腸菌群数又は油膜に関して、何らかの改善対策を要する水浴場は6水浴場であった。

<水質調査の結果>
水質の区分 平成9年度 (参考)平成8年度
浴場数 改善対策を
要する水浴場
浴場数 改善対策を
要する水浴場
適可 水質 AA 374
(46%)
  189
(52%)
 
水質 A 296
(37%)
  122
(34%)
 
水質 B 138
(17%)
50
(14%)
水質 C
(0.2%)
   
不適
810 361

【 日本の 快 水浴場'97の選定について 】
 「水質AA」と判定された水浴場のうち、特に優れた水浴場を顕彰するため、全国的にみて優れた水浴場について都道府県等から推薦を求め、専門家からなる選定委員会において「日本の 快 水浴場'97」の選定を行う予定である。

【病原性大腸菌O157等の調査について】
 今回の調査項目には含まれていないが、一部の自治体において独自に病原性大腸菌O157等の存在状況調査が行われた。その結果、ある自治体における調査において、一部の水浴場で腸管出血性大腸菌であるO26及びO128が検出された。このため、当該水浴場の海水について腸管出血性大腸菌の再調査を行うとともに、同時に周辺流入河川についても調査を行ったところ、全て不検出であったとの報告を受けている。
 併せて、水浴場の開設中に病原性大腸菌O157等の調査を行うよう通知を行い、検出されたとの報告を受けたときには、速やかに公表等の措置をとることとしている。
(調査報告を受けた自治体:茨城県、千葉県、神奈川県、三重県、滋賀県、郡山市、浜松市、神戸市、明石市)

【ナホトカ号重油流出事故に関する調査について】
 本年1月のナホトカ号重油流出事故に関連して、3月中旬から5月(一部は6月)にかけて、油による汚染が懸念された水浴場について、水面の油膜の有無、砂浜の油の状況並びに素堀による砂中の油の存在及び臭気の確認を行った。その結果、調査を行った150水浴場(山形、新潟、石川、福井、京都、兵庫、鳥取)のうち、102の水浴場では油の影響は見られない状況になっていたが、その他の水浴場では一部に油膜の存在や砂中の油の存在が認められる状況であった。
 調査時点で砂浜に油が残っていた水浴場については、現在まで継続して重機による油の回収や住民・ボランティアによる水浴場の清掃活動を行っており、水浴場の開設シーズンまでには油による汚染はほぼ解消されると見込まれる。

*「判定等について」及び参考資料1〜4については、添付ファイルを参照ください。

添付資料

連絡先
環境庁水質保全局水質管理課
課長  :南川秀樹 (6630)
課長補佐:梶原成元 (6631)
担当  :富坂隆史 (6636)
     筑井裕之 (6633)

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