報道発表資料

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2009年04月13日
  • 地球環境

「低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)」キックオフ会合の開催結果(お知らせ)

 「低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)」のキックオフ会合が、4月5日に開催されました。
 本会合は、4月3~5日にトリエステ(イタリア)で開催された「G8低炭素技術に関するハイレベルフォーラム」の一環(第3日目)として、各国の政府、研究機関、企業等の関係者の参加により行われたものであり、我が国から、環境省の竹本和彦地球環境審議官、(財)地球環境戦略研究機関(IGES)の西岡秀三研究顧問他が出席しました。
 今回、10研究機関(6カ国)から、同ネットワークへの正式な参加が表明されましたが、今後は、4月22日からのG8環境大臣会合(シラクサ)を経て、より多くの国の研究機関の参加により、低炭素社会に関する科学・技術、社会・政策的な研究(シナリオ・モデルアプローチ等)が、国際的に一層推進されると期待されます。

1.本会合の経緯
 昨年5月のG8環境大臣会合(神戸)において、我が国の提案による「神戸イニシアティブ」の一つとして、低炭素社会に関する研究機関による国際ネットワークの設立が、各国から支持された。
 本会合は、そうした国際研究ネットワークのキックオフ会合として、4月3~5日にトリエステ(イタリア)でイタリア政府の主催で開催された「G8低炭素技術に関するハイレベルフォーラム」の一環(第3日目)として行われた。
 我が国からは、環境省の竹本和彦地球環境審議官、(財)地球環境戦略研究機関(IGES)の西岡秀三研究顧問、(独)国立環境研究所の甲斐沼美紀子温暖化対策評価研究室長他が出席。
2.LCS-RNetの目的等
4月1~2日に行われた、同地での事前の研究者会合の議論を踏まえて、「低炭素社会国際研究ネットワーク(International Research Network for Low Carbon Societies: LCS-RNet)」は、当面5年間の活動を予定して、以下の目的による研究機関間の情報交換、研究協力等の促進を行うこととされた。
[1]
国、または地域レベルでの低炭素社会に関する様々な課題について情報交換、研究協力の促進
[2]
研究者と、政策決定者、企業、市民など様々なステークホルダー間の対話を通じた、国、地域レベルでのビジョン共有のための、低炭素社会の理解の促進
[3]
研究成果や提言の発信を行い、G8を含む気候変動に関する国際政策決定プロセスへの貢献
3.今後の予定等
 我が国からの参加研究機関の一つである(財)地球環境戦略研究機関(IGES)が、提案国である日本の環境省の支援を得て、LCS-RNetの事務局を務めることが合意。
 本年4月のG8環境大臣会合を経て、10月には、G8開催国のイタリアで、LCS-RNetの第1回年次会合が開催の予定。(参考) 今回会合で参加表明した各国の研究機関
フランス 技術アカデミー
環境エネルギー管理庁(ADEME)
持続可能開発・国際関係研究所(IDDRI)
ドイツ ブッパータール気候・環境・エネルギー研究所
イタリア 新技術・エネルギー・環境庁(ENEA)
地中海気候センター(CMCC)
日本 (財)地球環境戦略研究機関(IGES)
(独)国立環境研究所(NIES)
韓国 国立環境研究院(NIER)
英国 エネルギー研究センター(UKERC)
連絡先
環境省地球環境局総務課研究調査室
直通:03-5521-8247
代表:03-3581-3351
室長:小野 洋(内線6730)
補佐:只見 康信(内線6731)
担当:高橋 尚子(内線6735)