報道発表資料

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2021年12月23日
  • 地球環境

第2回日本・ベトナム環境ウィークの結果について

 環境省は、令和3年11月24日(水)~同年12月27日(月)の間で、ベトナム天然資源環境省と共催で、「第2回日本・ベトナム環境ウィーク」を開催しています。
 11月24日(水)の第7回日ベトナム環境政策対話には、山口環境大臣、チャン・ホン・ハー天然資源環境大臣が出席し、「日本国環境大臣及びベトナム天然資源環境大臣間の2050年までのカーボンニュートラルに向けた気候変動に関する共同協力計画」に合意し、署名しました。
 12月16日(木)には、開会式と廃棄物発電事業のプロジェクト発足式が開催され、大岡環境副大臣、ニャン・ベトナム天然資源環境副大臣が出席しました。また、12月15日(水)~17日(金)に、本邦企業のベトナムでの更なる展開促進のため、各種オンラインセミナーを開催し、両国の官民関係者が参加し、課題解決に向けたそれぞれの役割や協力について議論を深めました。さらに、12月15日(水)~27日(月)にはビジネスマッチングと企業展示を開催しています。
 両国政府間のイベントとして、12月14日(火)に第4回廃棄物管理及び3Rに関する合同委員会を、17日(金)に2050年カーボンニュートラル共同協力計画に基づく第1回作業部会を開催して、それぞれ政策課題について、両国環境省間で議論を深めました。

1.概要

(1)開催日時

令和3年11月24日(水)~ 同年12月27日(月)

(2)開催場所

オンライン形式(第7回日ベトナム環境政策対話は対面)

(3)主催

日本国環境省、ベトナム社会主義共和国天然資源環境省(MONRE)

2.開催結果

(1)政策対話(11月24日(水))

結果については下記の報道発表を御覧ください。

https://www.env.go.jp/press/110238.html

(2)オンラインセミナー、ビジネスマッチング(12月15日(火)~17日(金))

 大岡敏孝環境副大臣、ヴォ・トゥアン・ニャン天然資源環境副大臣、中央政府、地方政府、JICA、民間事業者ほか、約600名(展示参加企業・団体:34社程度)が参加しました。

 16日(木)には、大岡敏孝環境副大臣、ヴォ・トゥアン・ニャン天然資源環境副大臣が環境ウィークの開会を宣言しました。続いて、環境省による二国間クレジット制度(JCM)設備補助事業に採択された「バクニン省における廃棄物発電」のプロジェクト発足式をベトナム・バクニン省より中継を行いました。本プロジェクトは2019年の第1回日本・ベトナム環境ウィークをきっかけに、廃棄物発電事業を手掛ける日本のJFEエンジニアリング株式会社とベトナムにおいてリサイクル事業を総合的に展開するトゥアンタイン社がマッチングして実現した事業です。

 オープニングセッションでは、MONREクォン気候変動局長よりベトナムにおける気候変動政策・2050年カーボンニュートラルに向けた未来と課題について、三井物産戦略研究所 本郷 尚シニアフェローよりカーボンニュートラルを見据えた世界の潮流と企業の対応について、基調講演を実施しました。続けて、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指し、どのような社会を創っていくべきか、どういった対応が必要か、両国がどのような協力を進められるか、日ベトナムの、中央政府、地方政府、民間、研究者等の立場からのパネルディスカッションを実施しました。

 12月15日(水)~17日(金)には、下記の個別分野のセミナーを開催しました。循環経済に向けた廃棄物管理、温室効果ガス算定報告、水質管理、気候変動適応、二国間クレジット制度(JCM)、フロン管理等のテーマで実施しました。

12月15日(水) 循環経済に向けた廃棄物管理に係るセミナー
ベトナムにおける水環境改善施策の動向と日本の技術協力
ベトナムが導入する事業所のGHG報告システムとその設計に関するステークホルダ対話
1216日(木) 海洋プラスチックごみ対策を含む「循環経済」への移行に向けた官民の取組
ISO14090シリーズのオンライン研修を通じた気候変動適応策推進のための地域能力開発の技術支援
1217日(金) ベトナムにおける二国間クレジット制度(JCM)の実施に関するウェビナー(JCMを活用したカーボンニュートラル実現に向けたイノベーション)

 また、セミナーの一環として、両国間の官民連携を推進するため、我が国事業者と参加者間で個別に相談できるよう、ビジネスマッチング及び企業展示(オンライン)を行っています (ビジネスマッチング及び企業展示は12月27日(月)まで開催中) 。

(3)2050年カーボンニュートラル共同協力計画に基づく第1回合同作業部会(12月17日(金))

 1124日に両国環境大臣間で署名した「2050年までのカーボンニュートラルに向けた気候変動に関する共同協力計画」に基づき、計画の実施を議論し、進捗を確認するために合同作業部会が設置されました。この度、両国気候変動担当局長を議長として、第1回合同作業部会を開催しました。2050年カーボンニュートラルの実現のために、長期戦略、都市間連携、透明性、JCM、廃棄物発電、フロン、海洋プラスチックごみ等の各協力分野における今後の活動について協議を行いました。

(4)第4回廃棄物管理及び3Rに関する合同委員会(12月14日(火))

 第4回日ベトナム環境政策対話(2018年)において、廃棄物管理に関する合同委員会の設置が合意されたことを受けて、2019年より第4回廃棄物管理及び3Rに関する合同委員会を開催しています。今般開催された第4回委員会では、ベトナムの改正環境法における廃棄物管理に関する法令整備や、重点自治体として選定したバクニン省及びビンズオン省における収集運搬や廃棄物処理の計画策定について意見交換を行いました。

連絡先

環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8248
  • 室長杉本 留三(内線 6765)
  • 室長補佐辻 景太郎(内線 7723)
  • 主査矢笠 嵐(内線 6723)
  • 担当鈴木 翔子(内線 7785)