報道発表資料

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2021年10月26日

「サロベツ湿原」の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの参加について

 10月25日に「サロベツ湿原」(北海道豊富町)が、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の下に設置されている東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークに新たに参加することが承認されました。
 これにより、サロベツ湿原は、国際的に重要な水鳥生息地として認められたこととなり、当ネットワークの一員として、渡り性水鳥とその生息地の保全のための国際的な活動に参加していくことになります。

1.「サロベツ湿原」の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク参加について

 令和2年12月、豊富町より、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の下に設置されている東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへのサロベツ湿原の参加について申請があり、これを受け、環境省では当該地を参加候補地としてEAAFP事務局に推薦していました。

 サロベツ湿原には、マガン、オオヒシクイの東アジア個体群の個体数の1%以上が定期的に飛来し、また、それらの種を含めて2万羽以上の渡り性水鳥が定期的に飛来しています。これらのことから参加のための基準を満たしていると認められ、令和3年10月25日に151番目のネットワーク参加地(国内34番目)として承認されました(別紙1)。

※1)東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)

 東アジア・オーストラリア地域の渡り性水鳥及びその生息地を保全することを目的とする、国際的な連携・協力のための枠組みです。渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークを構築するとともに、保全、調査研究及び普及啓発に関する活動を促進しています。EAAFPは、日豪政府の主導により平成18年11月に発足し、令和3年10月現在、関係国政府(18)、国際機関(6)、NGO・企業等(15)の計39主体が参画しています(別紙2)。

※2)東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク

 EAAFPの下に設置されている、東アジア・オーストラリア地域に分布する渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークです。当該ネットワークは、シギ・チドリ類、ツル類、ガンカモ類それぞれの渡りのルート全体で連携して各種渡り性水鳥の保全を推進することを目的にしています。日本では、EAAFPの参加国の中で最も多くの計34サイトがネットワークに参加しています(別紙3)。

2.ネットワーク参加認定証の授与について

 令和3年10月25日に豊富町で、「サロベツ湿原」のネットワーク参加認定証が授与されました。

添付資料

連絡先

環境省自然環境局野生生物課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8284
  • 課長則久雅司(内線 6460)
  • 課長補佐立田理一郎(内線 6465)
  • 課長補佐市川智子(内線 6468)
  • 環境専門員藤江陽平(内線 6466)

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