報道発表資料

この記事を印刷
2021年10月08日
  • 総合政策

一般国道127号 富津館山道路(富浦インターチェンジ~富津竹岡インターチェンジ)に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年10月8日(金)、環境省は、「一般国道127号 富津館山道路(富浦インターチェンジ~富津竹岡インターチェンジ)計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。
 本事業は、千葉県南房総市から千葉県富津市を結ぶ延長19.2㎞の暫定2車線道路であり、当該地域の安全で円滑な交通を確保し、防災力を強化することを目的に、都市計画決定権者の千葉県が全線4車線化を図るものである。暫定2車線で供用されている道路を新たに2車線増設するものである。
環境大臣意見では、(1)本事業の実施に伴う住居等への自動車の走行に係る大気質、騒音等の住居等への影響を回避又は極力低減すること、(2)特定植物群落に選定されている「鋸山の森林」等が存在していることから、詳細なルート及び道路構造の検討に当たっては、これらの重要な自然環境の直接改変及び分断を回避又は極力低減すること、(3)南房総国定公園の第1種特別地域及び第2種特別地域に位置する鋸山や千葉県立富山自然公園等の景観資源、眺望点及び人と自然との触れ合いの活動の場を把握し、これらの直接改変を回避又は極力低減するとともに、適切な環境保全措置を検討すること、(4)「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、道路交通流対策、物流の効率化等の道路交通政策全体の方針を踏まえ、必要に応じて本事業の計画に反映するとともに、道路照明の省エネ化等の取組について検討を進めること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法では、4車線以上・10km以上の道路の新設・改築を対象事業としており、環境大臣は、都市計画決定権者から提出された計画段階環境配慮書について、国土交通大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、国土交通大臣から都市計画決定権者である千葉県に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、千葉県は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.都市計画事業の概要

・都市計画決定権者  千葉県
・計画位置      起点:千葉県南房総市 終点:千葉県富津市
・事業規模      一般国道(自動車専用道路)延長19.2㎞の2車線増設4車線

3.環境大臣意見

 別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続
・令和3年8月24日  国土交通大臣から環境大臣に意見照会
・令和3年10月8日  環境大臣から国土交通大臣に意見提出

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 審査官森 満輝(内線 6238)
  • 審査官河田 悠(内線 7245)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。