報道発表資料

この記事を印刷
2021年07月05日
  • 自然環境

令和3年度西之島総合学術調査の実施について

環境省では、令和3年7月6日(火)~16日(金)に自然環境や生態系の専門家を中心とした調査団を小笠原諸島の西之島の海域に派遣し、船上からドローン等による陸上生物及び海洋生物の調査を行うことになりましたので、その概要についてお知らせします。なお、今回の調査は陸上の踏査を伴わず、主に船舶からドローンにより行う予定です。

1.日程

令和3年7月6日(火)~16日(金)

※日程については予定であり、変更・中止されることがあります。

2.場所

東京都 小笠原村 西之島

3.行程

7月6日(火)午前 調査船 出航

7月8日(木)午後 西之島周辺海域到着後、調査実施

7月14日(水)午前 調査終了、西之島周辺海域出発

7月16日(金)午後 調査船 帰港

4.調査の目的

西之島は、そのほとんどが新たにできた陸地であり、原初の生態系の成り立ちについて直接観察できる世界でもごく稀な島です。環境省としては、自然の遷移をモニタリングしつつ、人為的影響を可能な限り与えないままにその価値を見守ることが重要と考えています。また、西之島は令和2年度の大規模な噴火により、島の様相が一変したとみられています。今回の調査では、今後のモニタリングや保全に役立てるため、令和2年度の大規模噴火以降の原初の生態系の生物相等を明らかにすることを目的としています。

5.調査内容

海洋島における生物・生態系、観測技術の専門家を中心とした調査団を派遣し、船舶から操縦するドローンやAUV・ROV等により調査を行います。ドローンでは、海鳥の生息状況、植物の存在の有無を明らかにするとともに、投棄された海鳥の巣材や火山灰等のサンプルを吸引機により採取します。また、録音装置や自動撮影装置などの調査機器の設置も行います。AUV・ROVでは海中の生物の生息状況や生息環境を幅広く情報収集します。

(1)陸上生物

・西之島における海鳥の生息状況、節足動物、植物の存在の有無

・海鳥の巣材等のサンプル採取、調査機器の設置

(2)海洋生物

・海中の生物の生息状況や生息環境の把握

6.調査団の専門家について

三宅 裕志(北里大学海洋生命科学部 浮遊生物、底生動物)

広瀬 雅人(北里大学海洋生命科学部 底生動物)

巻  俊宏(東京大学生産技術研究所 AUV(海底探査))

野口 侑要(東京大学生産技術研究所 AUV(海底探査))

川上 和人(森林総合研究所 鳥類、UAV)

取材について(報道機関向け)

同行取材はできません。

ただし、調査団の一員として、本調査のデータ取得等に関する連携関係にあるNHKの技術者が同行することから、帰港後、撮影した映像の一部を報道用に共通利用できるものとして提供します。提供したハイビジョン映像をキャプチャーした画像も御利用いただけます。

注1)帰港後、「環境省提供」として、調査の報道用に10分弱のハイビジョン映像を提供します。

   帰港後に編集して映像を作るため、提供できるまでに、帰港後6時間は必要です。

・調査の映像の配布について、希望される場合は月8日(木)までに、メールの件名を「西之島総合学術調査映像等提供の申込み」とした上で、会社名、部署名、役職、氏名及び連絡先を明記の上、【担当 橋口 (SHUNYA_HASHIGUCHI@env.go.jp ) 】宛てにお送りいただきますよう、お願いします。

日程については予定であり、変更・中止されることがありますので御了承ください。

 天候等の問題が生じた場合、出発日を延期するほか、帰港日を延長する可能性があります。

連絡先

環境省自然環境局自然環境計画課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8274
  • 課長堀上  勝(内線 6430)
  • 課長補佐羽井佐幸宏(内線 6435)
  • 係長橋口 峻也(内線 6439)

関東地方環境事務所国立公園課

  • 代表048-600-0816
  • 課長井上 綾子
  • 専門官小林 峻大