報道発表資料
<気象庁同時発表>
1.背景・目的
近年、熱中症搬送者数が著しい増加傾向にあることから、どのように情報を発信し、国民の効果的な予防行動に繋げるかが課題となっていました。このため、環境省と気象庁は、有識者による検討会を開催し、令和2年夏に、暑さ指数(WBGT)(参考1参照)に基づき、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、新たに暑さへの「気づき」を呼びかけ国民の熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート(試行)」を関東甲信地方で先行的に実施しました。
令和2年度に実施された「熱中症警戒アラート(試行)」の検証結果等を踏まえて、令和3年度から全国で運用を開始します。
2.「熱中症警戒アラート」の運用開始について(別紙1、別紙2参照)
令和3年度から全国で運用を開始する「熱中症警戒アラート」の概要は以下のとおりです。
(1) 発表単位
・ 全国を58 に分けた府県予報区等を単位として発表
(北海道、鹿児島県、沖縄県を細分化)
(2) 発表基準
・ 発表対象地域内の暑さ指数(WBGT)算出地点のいずれかで日最高暑さ指数33 以上と予測した場合に発表
(3) 発表タイミング
・ 前日の17 時及び当日の朝5時に最新の予測値を元に発表
(4)情報提供期間
・ 毎年4月第4水曜日から10 月第4水曜日
・ 令和3年は、4月28 日(水)17 時から10 月27 日(水)5時発表分まで
(5)情報提供サイト
・ 熱中症警戒アラート発表情報や該当都道府県内の予測地点毎の暑さ指数(WBGT)は環境省熱中症予防サイト等で情報提供(参考2参照)
3.適切な熱中症予防行動の定着
なお、政府は、令和3年3月25日に策定した「熱中症対策行動計画」(参考3参照)において、以下の目標を掲げています。
- 中期的な目標:熱中症による死亡者数ゼロに向けて、できる限り早期に死亡者数年1,000人以下を目指し、顕著な減少傾向に転じさせる。
- 令和3年夏の目標:「熱中症警戒アラート」などに基づき、国民、事業所、関係団体などによる適切な熱中症予防行動の定着を目指す。
【参考1】
暑さ指数(WBGT)とは、気温、湿度、輻射熱(日差し等)からなる熱中症の危険性を示す指標である。
【参考2】
「環境省熱中症予防情報サイト」
(PC)https://www.wbgt.env.go.jp/
(スマートフォン)https://www.wbgt.env.go.jp/sp/
(携帯電話)https://www.wbgt.env.go.jp/kt/
添付資料
連絡先
環境省大臣官房環境保健部環境安全課
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8261
- 課長太田志津子(内線 6350)
- 課長補佐中川 正則(内線 6359)
- 主査榊原 崇広(内線 6365)
環境省水・大気環境局大気環境課大気生活環境室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8300
- 室長山本 郷史(内線 6540)
- 室長補佐石関 延之(内線 6541)
- 係員笠井 崇弘(内線 6578)
- 担当大堀 裕之(内線 6542)