報道発表資料

この記事を印刷
2020年08月20日
  • 地球環境

アジア開発銀行の二国間クレジット制度日本基金を活用した「マレ広域区廃棄物発電プロジェクト」(モルディブ)の承認について

 アジア開発銀行(ADB)は令和2年8月12日、二国間クレジット制度(JCM)日本基金を活用した第6号案件として、モルディブのマレ広域区の環境改善及び廃棄物管理のためティラフシ島に廃棄物発電を導入するプロジェクトを承認しました。
 環境省は、先進的な脱炭素・低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、平成26年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMプロジェクト形成を進めています。
 今後、環境省とADBは、モルディブ政府と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。

1.経緯

 環境省は、導入コスト高から、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトで採択が進んでいない先進的な脱炭素・低炭素技術がプロジェクトで採用されるべく、平成26年度からADBに設立したJCM日本基金に資金を拠出し、当該技術の追加コストを軽減することで、アジア途上国における先進的な脱炭素・低炭素技術の普及・拡大に貢献するとともに、JCMプロジェクト形成を目指しています。

 ADBは8月12日、モルディブにおける持続可能な廃棄物管理を通じて、環境改善及び公衆衛生の向上を図るため、マレ広域区廃棄物発電プロジェクトを承認しましたが、本プロジェクトのうちティラフシ島の廃棄物発電所については、JCM日本基金を活用して導入することとしました。これにより、本プロジェクトは、JCM日本基金を活用した第6号案件となります。

2.JCM日本基金の承認プロジェクトの概要

(1)プロジェクト実施国・地域

 モルディブ マレ広域区(Greater Male)

(2)導入技術概要

 500t/日の廃棄物発電所

(3)想定される排出削減量

 約40,417 tCO2/年

(参考)二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)

途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するものです。我が国は現在、17か国(モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ、フィリピン)との間で二国間クレジット制度を実施しています。

(参考サイト https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/index.html

添付資料

連絡先

環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8248
  • 室長杉本 留三(内線 6765)
  • 係長芹澤 由尚(内線 6723)
  • 担当菊地 心(内線 6767)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。