報道発表資料

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2020年06月16日
  • 総合政策

(仮称)秋田県北部洋上風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和2年6月16日(火)、環境省は、「(仮称)秋田県北部洋上風力発電事業環境影響評価準備書」(秋田県北部洋上風力合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、秋田県能代市、三種町及び男鹿市の地先において、最大で総出力448,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、事後調査について、最新の知見及び専門家等の助言を踏まえ、本事業による環境影響を適切に把握できるような調査方法、調査地点及び調査期間等を検討すること、特に、バードストライクの有無及び渡り鳥の移動経路等に係る事後調査を適切に実施し、重大な影響が認められた場合は、専門家等の助言を踏まえて、渡り鳥の衝突のおそれがある季節・時間帯の稼働調整等の追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)秋田県北部洋上風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者   秋田県北部洋上風力合同会社

・事業位置  秋田県能代市、三種町及び男鹿市の地先(対象事業実施区域面積 約65㎢)

・出力    最大448,000kW(8,000kW×56基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】

  ・公表         平成28年3月30日

  ・秋田県知事意見提出  平成28年6月7日

  ・環境大臣意見提出   平成28年6月10日

 【方法書の手続】

  ・縦覧         平成28年6月30日~平成28年8月1日(住民意見3件※2

  ・秋田県知事意見提出  平成28年11月15日

  ・経済産業大臣勧告   平成28年12月9日

 【準備書の手続】

  ・縦覧         令和元年11月8日~令和元年12月9日(住民意見119件※2

  ・秋田県知事意見提出  令和2年5月29日

  ・環境大臣意見提出   令和2年6月16日

  ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当藤井沙耶花(内線 6248)

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