報道発表資料

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2020年03月30日
  • 再生循環

中間貯蔵施設における処理・貯蔵の全工程で運転を開始しました

 環境省では、福島県内で発生した除去土壌及び廃棄物を貯蔵するため、大熊町・双葉町において、中間貯蔵施設を整備しております。除去土壌については、既に受入・分別施設及び土壌貯蔵施設を整備し、運転を行っていますが、廃棄物(可燃物)についても、仮設焼却施設で焼却して発生した焼却灰を、今月から双葉町仮設灰処理施設で灰処理(溶融)を開始し、そこで発生したばいじんについて、本日、廃棄物貯蔵施設への貯蔵を開始しました。
 これにより、中間貯蔵施設における除去土壌と廃棄物の処理・貯蔵の全工程で運転を開始したことになります。

 また、土壌貯蔵施設については、3月27日、大熊④工区が運転を開始しました。これにより、整備していた全ての受入・分別施設(9施設)と土壌貯蔵施設(8工区)が運転を開始したことになります。

1.廃棄物貯蔵施設の運転開始

 福島県内での除染に伴い発生した土壌を分別処理する受入・分別施設及び分別後の土壌を貯蔵する土壌貯蔵施設については、平成29年から順次運転を開始しているところです。

 他方で、廃棄物(可燃物)については、中間貯蔵施設内で発生する焼却残さ及び中間貯蔵施設内に搬入した焼却残さを仮設灰処理施設において灰処理(溶融)し、そこで発生したばいじんは鋼製角形容器に封入して、廃棄物貯蔵施設において積み上げて貯蔵します。仮設灰処理施設は、本年2月末に火入れ式を行い、3月から処理を開始しています。

 本日、仮設灰処理施設(その1)で発生したばいじんを、双葉1工区の廃棄物貯蔵施設に搬入し、貯蔵を開始しました。仮設灰処理施設(その2)で発生するばいじんについても、来月から大熊1工区の廃棄物貯蔵施設に搬入し、貯蔵を開始する予定です。

 これにより、中間貯蔵施設における除去土壌と廃棄物の処理・貯蔵の全工程で運転を開始したことになります。

2.土壌貯蔵施設の全工区の運転開始

 土壌貯蔵施設については、3月27日、大熊④工区の土壌貯蔵施設が運転を開始いたしました。

 これにより、運転中の土壌貯蔵施設は8工区となり、現在整備している全ての土壌貯蔵施設が運転を開始したことになります。なお、受入・分別施設は9施設が運転しています。

※土壌貯蔵施設のうち、双葉①工区及び大熊②工区は、第1期(平成28年度発注工事)と第2期(平成29年度発注工事)でそれぞれ土壌貯蔵施設を整備していますが、工区単位では一体的に計上しています。第1期と第2期を別に扱うと、10か所となります。

3.今後の予定

 引き続き、安全を確保しながら、除去土壌の分別処理及び貯蔵、廃棄物の焼却・灰処理及び灰処理施設で発生したばいじんの貯蔵等を確実に実施するとともに、必要な貯蔵容量を確保するための施設整備を進めてまいります。

 なお、中間貯蔵施設における処理・貯蔵の工程、主な施設の配置及び概要は別紙を御覧ください。

【参考1】双葉1工区廃棄物貯蔵施設について

 住所:双葉町大字細谷字三百谷地

双葉1工区廃棄物貯蔵施設

施設の全景

貯蔵の様子

【参考2】大熊1工区廃棄物貯蔵施設について

 住所:大熊町大字小入野字東平

大熊1工区廃棄物貯蔵施設の全景

【参考3】大熊④工区土壌貯蔵施設について

 住所:大熊町大字夫沢字大

大熊④工区土壌貯蔵施設

貯蔵区画の全景

貯蔵の様子

添付資料

連絡先

環境省環境再生・資源循環局環境再生施設整備担当参事官室中間貯蔵施設チーム

  • 代表03-5521-8350
  • 直通03-3581-3351
  • 参事官細川 真宏(内線 7581)
  • 参事官補佐髙橋 亮介(内線 7542)
  • 担当猪又 智裕(内線 7584)

環境省福島地方環境事務所 中間貯蔵部総括課

  • 直通024-563-1293
  • 課長三田 裕信(内線 310)
  • 担当藤城 飛鳥(内線 367)
  • 担当齋藤 正廣(内線 321)

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