報道発表資料

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2020年02月27日
  • 総合政策

能代風力発電所リプレース計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和2年2月27日、環境省は、「能代風力発電所リプレース計画に係る環境影響評価準備書」(東北自然エネルギー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、秋田県能代市において、稼働中である「能代風力発電所」の風力発電設備24基を全て撤去し、最大で総出力14,400kWの風力発電設備7基に建て替えるものである。
 環境大臣意見では、(1)事後調査においてチュウヒの行動を調査し、繁殖等への影響が懸念される場合には、稼働調整等を含むより適切な環境保全措置を実施すること、(2)専門家からの意見等を基に、既に発生しているオジロワシのバードストライクと考えられる事象の発生要因を検討し、その結果を踏まえ、稼働調整等、鳥類からの視認性を高める措置等の対策を講ずること、(3)稼働後のバードストライクの有無に係る事後調査を適切に実施するとともに、バードストライクが確認される等、重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえて、稼働調整等を含む追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
 本件は、「能代風力発電所リプレース計画に係る環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者  東北自然エネルギー株式会社

・事業位置 秋田県能代市(対象事業実施区域面積 約80ha)

・出力   最大14,400kW(2,300kW×7基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】
   ・公表         平成29年2月28日~平成29年3月30日(住民意見53件※2

・秋田県知事意見提出  平成29年5月9日

・環境大臣意見提出   平成29年4月28日

 【方法書の手続】
   ・縦覧         平成29年11月22日~平成29年12月25日(住民意見20件※2

・秋田県知事意見提出  平成30年3月26日

・経済産業大臣勧告   平成30年5月1日

 【準備書の手続】
   ・縦覧         令和元年8月9日~令和元年9月9日(住民意見20件※2

・秋田県知事意見提出  令和2年1月23日

・環境大臣意見提出   令和2年2月27日

※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当近藤裕志(内線 6239)

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