報道発表資料
環境省は、13日、「鳴瀬川水系鳴瀬川総合開発事業環境影響評価書」(国土交通省東北地方整備局)に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。
本事業は、宮城県加美郡加美町において、鳴瀬川流域の洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水の補給及び発電を目的に、筒砂子ダムを新築し、併せて既設の漆沢ダムの容量再編を行うものである。
環境大臣意見では、(1)クマタカ及びサシバの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、(2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること等を求めている。
本事業は、宮城県加美郡加美町において、鳴瀬川流域の洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水の補給及び発電を目的に、筒砂子ダムを新築し、併せて既設の漆沢ダムの容量再編を行うものである。
環境大臣意見では、(1)クマタカ及びサシバの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、(2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法は、湛水面積100ha以上のダムの新築を対象事業としており、環境大臣は、環境影響評価書※について、国土交通大臣等からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、国土交通大臣から事業者である国土交通省東北地方整備局に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見を勘案し、必要に応じて評価書の再検討及び補正を行うこととなる。
※環境影響評価書:環境影響評価の結果について記載した準備書に対する意見等を踏まえて、必要に応じてその内容を修正した文書。
2.事業の概要
・事業者 国土交通省東北地方整備局
・位 置 宮城県加美郡加美町字漆沢筒砂子地内外
・形 式 筒砂子ダム (新設) 台形CSGダム(湛水面積約 157ha)
漆沢ダム (既設) ロックフィルダム(湛水面積約 83ha)
・目 的 鳴瀬川流域の洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水の補給及び発電
3.環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【方法書の手続】
・縦覧 平成28年12月 1日~平成29年1月10日(住民意見0件※)
・宮城県知事意見提出 平成29年 5月 1日
【準備書の手続】
・縦覧 平成31年3月22日~平成31年4月22日(住民意見0件※)
・宮城県知事意見提出 令和元年9月 4日
【評価書の手続】
・令和2年1月 6 日 国土交通大臣から環境大臣に意見照会
・令和2年2月13日 環境大臣から国土交通大臣に意見提出
※環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8237
- 室長坂口芳輝(内線 6231)
- 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
- 担当藤井沙耶花(内線 6248)