報道発表資料
また、日中韓三カ国による環境産業・技術共同展示を日本で初めて開催し、三カ国の企業が有する環境技術を紹介します。
是非、皆様お誘いあわせの上御来場ください。
1.「エコプロ2019」の概要
【日時】 12月5日(木)~7日(土)10:00~17:00
【場所】 東京ビッグサイト [西1~4ホール](東京都江東区有明3-11-1)
【主催】 一般社団法人産業環境管理協会、日本経済新聞社
※入場無料。詳細は、公式サイト(https://eco-pro.com/2019/)を御覧ください。
2.環境省ブースの展開内容
(各ブースの配置などが記載された会場案内図は、前述の公式HPから入手できます。)
(1)環境省 COOL CHOICEブース[1F 西2ホール/2-047]
①地球温暖化対策のための「COOL CHOICE」~賢い選択~の紹介
脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」、「サービスの利用」、「ライフスタイルの選択」など、快適で経済的な暮らしにつながるあらゆる「賢い選択」をパネルや映像等で紹介し、ドライブシミュレーターやVRの体験コーナーを展開します。
また、特定非営利活動法人 気象キャスターネットワークの会員である気象予報士による「2100年未来の天気予報」の実演イベント等も開催します。
②エネルギー損失を徹底的に減らす次世代半導体の開発・実用化の紹介
窒化ガリウム(GaN)は、あらゆる電気機器に搭載されている半導体のエネルギー損失を抜本的(10分の1程度)に低減する次世代素材です。本事業ではPCサーバー、電気自動車、太陽光発電用パワーコンディショナー、マイクロ波加熱装置(電子レンジ)等様々な電子機器へGaNデバイスを搭載し、実機実証を通じてCO2削減効果を検証し、早期の実用化を図ります。今回は、東京モーターショー2019にも出展した世界初のGaNデバイスを搭載した超省エネ電気自動車(All GaN Vehicle: AGV)などを展示します。
③セルロースナノファイバー(CNF)活用製品の性能評価事業の紹介
CNFとは鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を有する植物由来の次世代素材です。NCV(Nano Cellulose Vehicle)プロジェクトは、CNF複合材料を自動車に搭載し、軽量化によるCO2削減効果等の性能評価及び早期社会実装に向けた検証を行うものであり、今回は、東京モーターショー2019にも出展したコンセプトカーなどを展示します。また、住宅の壁面や開口部の断熱部材等としての性能評価に関する展示も行います。
④再エネ等を活用した水素社会推進事業の紹介
水素は利用時にCO2を排出せず、高効率に電気や熱を取り出すことができる温暖化 対策に重要なエネルギー源です。本事業では再生可能エネルギーで低炭素な水素をつくり、貯蔵タンク等にためて、パイプラインや水素吸蔵合金ではこび、純水素燃料電池、燃料電池車や都市ガス混合でつかうという一連の実証(低炭素サプライチェーン実証事業)を全国8カ所で行い、脱炭素社会構築を目指した水素技術の実証を行っています。今回の展示では、視覚化したジオラマを展示して本実証の取組や意義をわかりやすくお伝えします。
⑤CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業の紹介
本事業では、日本の温室効果ガスの排出削減目標の達成に向けて、交通、建築物、再エネ、バイオマス・循環資源、社会システムの5分野で多くの地球温暖化対策技術の開発・実証を実施し、新たな省エネルギー技術や再生可能エネルギー技術等のCO2排出削減技術の実用化に向けて、環境省が民間企業などに開発や実証の委託・補助を行っています。 今回の展示では、本事業における開発・実証プロジェクトの一部について紹介します。
⑥CO2回収・有効利用・貯留(CCUS)技術の実証事業の紹介
気候変動対策の推進にあたっては、省エネ・再エネ対策を進めつつ、なお大気に排出されるCO2を回収・有効利用・貯留するCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)技術の確立が求められる中、環境省では脱炭素・循環型社会の構築を図るため関連技術の実証事業等に取り組んでいます。今回の展示では、低濃度CO2回収システムの模型の他、関連事業について紹介します。
⑦浮体式洋上風車及び低コスト施工を実現する作業船の紹介
環境省は、浮体式洋上風車の開発・実証を進め、長崎県五島市において2016年(平成28年)より2MW機の商用運転を開始しています。本洋上風車は平均設備利用率30%以上を達成し、戦後最大級の台風直撃にも耐える高い耐久性を実現しています。風車浮体に魚類が集まる副次的な効果も確認され、地元関係者の理解醸成にもつながっています。また、洋上風車の施工時に大型起重機を不要とする作業船(浜出船)等を建造し、施工コスト半減を目指しています。今回の展示では、浮体式洋上風車及び作業船の模型の他、事業の取組を紹介します。
(2)ZEBの取組(「気候変動×防災」に対応したZEB・まちづくり)
[1F 西2ホール/2-052]
建築物の省エネ化・省CO2化が求められている中で、建築物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を促進するため、公共施設のZEB化を予定しているまたは達成した地方公共団体の事例、ZEBプランナー各社による実績、並びに国のZEBに関する取組事例を紹介します。
また、昨今の激甚化する災害を踏まえた「気候変動×防災」の取組として、「気候変動×防災」に対応しZEB、まちづくりの事例も紹介します。
(3)J-クレジット制度[1F 西2ホール/2-051]
「J-クレジット制度」とは、省エネルギー機器の導入、再生可能エネルギーの活用や適切な森林管理などの取組による、CO2などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。今回の展示では、J-クレジットを活用したカーボン・オフセットについて、地元で生まれたクレジットを地元で活用する取組、身近な会議やイベントで発生する温室効果ガスをオフセットする取組など、実際の例をあげて紹介します。
(4)第3回日中韓三カ国による環境産業・技術共同展示[1F A-092]
日本・中国・韓国の三カ国では、平成11年から日中韓三カ国環境大臣会合を開催しアジア地域における環境保全に関する協力的な取組を進めています。
本年は11月23、24日に日本(北九州市)で開催された第21回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM21)の取組の一部として、「エコプロ2019」の会場において、日本初開催の日中韓三カ国の共同展示を開催します。今回の展示では、排水の再利用や熱回収技術など、日中韓三カ国の企業21社が有する環境技術を紹介します。
また、出展企業による各社のソリューションを紹介する日中韓三カ国環境産業技術フォーラムを12月5日(木)13:30より、東京ビッグサイト会議棟(703号室)で開催します(参加無料)
(報道発表:https://www.env.go.jp/press/107424.html)。
(5)プラスチック・スマート~砂浜の中のマイクロプラスチックを見てみよう~
[4F 西4ホール/3-904(海洋プラスチックごみ対策コーナー内)]
湘南の鵠沼海岸の砂をそのまま水槽に入れて展示し、混じっているマイクロプラスチックごみを探していただきます。実際の砂浜の砂の中に、多くのマイクロプラスチックごみがあることをリアルに実感していただくことがねらいです。そのほか、海岸で拾った廃ペットボトルから出来たランニングシューズや廃材を利用したエコバックの展示など「プラスチック・スマート」の取組の一例を紹介します。
※「プラスチック・スマート」とは、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、幅広い主体が"プラスチックとの賢い付き合い方"をキーワードに、不必要なワンウェイのプラスチックの使用を減らしたり、分別回収を徹底したりする取組を進めるキャンペーンです。
連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8339
- 担当根本 俊文(内線 9795)
- 担当永野 由祐(内線 6781)
- 担当宇田川 大智(内線 7784)
- 担当寺田 林太郎(内線 7776)
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
- 直通03-5521-8354
- 担当阿部 みのり(内線 6785)
環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室
- 直通03-5521-8341
- 担当山本 拓也(内線 6793)
- 担当西井 史一(内線 6793)
環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
- 直通03-5521-8248
- 担当野本 卓也(内線 7782)
- 担当日下部 和宏(内線 6764)
- 担当早坂 寿人(内線 6723)
環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
- 直通03-5521-9025
- 担当吉田 高大(内線 6639)
環境省大臣官房環境経済課
- 直通03-5521-8229
- 担当安田 將人(内線 6276)