報道発表資料

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2019年11月19日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第21回政府間会合の結果について

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第21回政府間会合が令和元年11月12日(火)~13日(水)に中国・北京で開催されました。
 今次会合では、令和2年10月の第22回政府間会合(日本開催)において策定予定の次期中期計画(2021-2025年)に係る議論が行われるとともに、令和2年の作業計画について承認されました。
 また、令和2年10月に新潟において、EANET政府間会合を含む大気関係の国際会議を集中的に開催する「クリーン・エア・ウィーク」の準備状況が報告され、我が国より各国の参加を呼びかけました。

1.会合の概要

○日程  令和元年11月12日(火)~13日(水)

○場所  中国・北京

○出席者 EANETの参加13カ国の代表(カンボジア、中国(本会合議長国)、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム)等が出席しました。我が国からは、環境省より正林大臣官房審議官及び担当官が出席しました。

(参考)

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET:Acid Deposition Monitoring Network in East Asia)は、酸性雨問題に関する東アジア各国の協力の推進を目的とした政府間ネットワークです。我が国のイニシアティブにより立ち上げられ、平成13年1月から本格稼働を開始しており、現在の参加国は13ヵ国です。(詳細については、別添参照)

2.結果の概要

○次期中期計画(2021-2025年)に係る議論

 EANETでは、令和2年10月の第22回政府間会合において次期中期計画(2021-2025年)を採択する予定であり、今次会合では、8月の中期計画策定準備ワーキンググループ会合において各国から提案された内容が報告され、次期中期計画に係る議論が行われました。

 我が国からは、8月の会合に引き続き、EANETが酸性雨だけではなく、PM2.5や光化学オキシダント等を含め、大気環境の改善に資する枠組みとなるよう、EANETのスコープ拡大と名称の変更について提案し、多くの国からスコープ拡大に賛成する意向が示されました。議論の結果、EANETのスコープ拡大及び次期中期計画の具体的な内容については、今後ワーキンググループ会合を開催し、議論を進めていくことが確認されました。

○令和元年の活動進捗報告及び令和2年の作業計画

 EANETでは、平成27年の第17回政府間会合で採択された中期計画(2016-2020年)に基づき、モニタリングデータの収集・評価等の活動を行っています。本会合では、令和元年の活動進捗について報告された上で、令和2年の作業計画及び予算が承認されました。

 我が国からは、EANETの安定的かつ継続的な運営を確保するため、各国の引き続きの協力を要請しました。

○関連する活動状況の共有

 令和2年10月に新潟で行われるクリーン・エア・ウィークについて、当該期間中に開催予定のAcid Rain 2020(2020年酸性雨国際会議)やEANET第22回政府間会合等の準備状況について発表がありました。

 我が国からは、クリーン・エア・ウィークの開催に積極的に貢献する旨を述べるとともに、各国からの積極的な参加を呼びかけました。

※クリーン・エア・ウィーク

 令和2年10月19日~23日に、新潟県において、大気関係の国際会議を集中的に行うクリーン・エア・ウィークを開催し、アジア太平洋地域の大気汚染に関する知見の共有や情報発信を行う。具体的には、上記の会議の他、アジア太平洋クリーン・エア・パートナーシップ(APCAP)第3回合同フォーラム等が開催される予定。

3.今後の対応

 我が国としては、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実及び強化を図ることができるよう、引き続き、令和2年に日本で開催予定の第22回政府間会合での策定に向けて次期中期計画に係る議論に積極的に貢献していきます。

 また、クリーン・エア・ウィークを機に、大気汚染対策の重要性やこれまでの各国・地域の取組成果を国際社会に広く発信していく予定です。

添付資料

連絡先

環境省水・大気環境局大気環境課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-9021
  • 課長神谷 洋一(内線 6530)
  • 課長補佐清丸 勝正(内線 6580)
  • 主査桒村 亮広(内線 7574)

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