報道発表資料

令和元年9月17日
再生循環
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PCB廃棄物の焼却実証試験(令和元年6月実施)の実施結果について

 環境省は、神戸市、富山市、いわき市及び秋田県並びに神戸環境クリエート株式会社、株式会社富山環境整備、株式会社クレハ環境及びエコシステム秋田株式会社の協力を得て、全国4か所において、PCB廃棄物の焼却実証試験を実施しましたので結果をお知らせいたします。

1.趣旨

 環境省では、PCB廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から、複数の産業廃棄物処理施設でPCB廃棄物の無害化処理の実証試験を実施し、その結果を受けて、廃棄物処理法に基づき環境大臣の認定した事業者により、微量PCB汚染廃電気機器等や、PCB濃度が0.5%以下の廃PCB、PCB汚染物及びPCB処理物を処理する制度を構築しました。

 一方、現在、PCB含有塗膜の調査を進めているため、今後、処理対象の塗膜の量が増加する可能性があること、また、最近になって、PCBを使用した感圧複写紙や汚泥の存在が新たに発覚した事例があることが課題になっています。こうしたPCB汚染物にはPCB濃度が0.5%から10%程度のものも含まれますが、これまでの実証試験で用いた試料は0.5%程度までのものでした。

 そこで、こうしたPCB汚染物(PCB濃度0.5%~10%程度)の処理体制の構築に向けて、今般、関係自治体である神戸市、富山市、いわき市及び秋田県並びに産業廃棄物処理施設の設置者である神戸環境クリエート株式会社、株式会社富山環境整備、株式会社クレハ環境及びエコシステム秋田株式会社の協力を得て、全国4か所において、PCB廃棄物の焼却実証試験を実施しました。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

 ・神戸環境クリエート株式会社(兵庫県神戸市) 令和元年6月6日(木)~7日(金)

 ・株式会社富山環境整備(富山県富山市)    令和元年6月13日(木)~14日(金)

 ・株式会社クレハ環境(福島県いわき市)    令和元年6月20日(木)~21日(金)

 ・エコシステム秋田株式会社(秋田県大館市)  令和元年6月27日(木)~28日(金)

 (各施設の概要は「別紙」表1参照。)

(2)実施内容

 PCBを含む塗膜くず、感圧複写紙、シーリング材、汚泥、養生材・ウエス等の廃プラスチック類及び繊維くず等(PCB濃度0.5%~10%程度)をプラスチック容器に入れて密閉したものを焼却炉に投入し、他の産業廃棄物と混焼しました。(試験試料の種類、量及びPCB濃度並びに塗膜くずの鉛及びクロム濃度は「別紙」表2参照。)

 焼却は、燃焼ガスを1,100℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行いました。

3.焼却実証試験の実施結果

 施設の敷地境界における大気中のPCBの濃度、施設周辺における大気中のPCB及びダイオキシン類の濃度について、基準値等よりも低いことを確認しました。(「別紙」表3参照。)

 排ガス中のPCB、ダイオキシン類、鉛及びクロムの濃度について、基準値等よりも低いことを確認しました。(「別紙」表4参照。)

 焼却後の燃え殻、ばいじん及び排水に含まれるPCB、ダイオキシン類、鉛及び六価クロムの濃度について、基準値等よりも低いことを確認しました。(「別紙」表5参照。)

 以上のことから、周辺環境に影響を及ぼすことなくPCBが安全かつ確実に無害化処理されていることを確認しました。

4.今後の予定

 今般の焼却実証試験の実施結果を踏まえ、無害化処理認定施設の処理対象の拡大等、制度の見直しを行う予定です。

5.その他

 今般の焼却実証試験は、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言及び評価を得て行いました。

(参考)これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成17年度から平成25年度にかけて、PCB廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14か所の施設で合計35回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に無害化処理されたことを確認しています。

添付資料

連絡先

環境省環境再生・資源循環局廃棄物規制課ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理推進室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-6457-9096
  • 課長成田 浩司(内線 6871)
  • 課長補佐亀井 雄(内線 7871)
  • 主査林 実(内線 7875)

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