報道発表資料
当該ヒアリは、同ふ頭内で作業中の港湾関係者が地面に落ちていた藁に付着している状態で発見したものです。
確認された個体については、すでに全て殺虫処理し、確認地点周辺では殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
平成29年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は令和元年6月18日(火)現在で14都道府県、計39事例です。今年度に入ってからは初確認となります。
1.経緯
6/14 東京港青海ふ頭コンテナヤード入り口付近に落ちていた藁を港湾関係者が片付けようとしたところ、1
名がアリに刺され、藁に付着したアリ数十個体を発見。発見されたアリを全て殺虫するとともに、藁に
熱湯をかけて処理。刺された関係者は、その後特に健康被害は生じていない。
港湾関係者が東京都港湾局に、同局から関東地方環境事務所に通報。
東京都港湾局及び港湾関係者が周囲に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
6/17 関東地方環境事務所がアリを詳細に確認した結果、ヒアリである可能性が高かったため、専門家に同
定を依頼。
東京都港湾局及び港湾関係者が発見箇所周囲にトラップを設置。
6/18 専門家が、6月14日に発見されたアリがヒアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
東京港において確認されたアリは、ヒアリの働きアリ(数十個体)です。
3.今後の対応
発見されたヒアリについては、直後の対応の結果、全ての個体が殺虫処理されました。
また、発見場所及びその周辺では、殺虫餌(ベイト剤)を設置しています。引き続き、発見場所周辺において目視及びトラップの設置による調査を東京都と協力して実施します。
なお、関東地方環境事務所から、東京都に対して、以下を依頼しています。
・ヒアリと疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が確認さ
れるまでは移動を避けるよう留意するとともに、その点を関係者にも徹底を依頼すること
・今回ヒアリの確認があったことから、コンテナヤード及びコンテナの保管場所及びその周辺の点検等を適宜実
施すること
・今後、環境省等が実施する調査に協力すること
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い> コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。 多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。 アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。 詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方 Ver.2.0」のP.16~20を参照してください。https://www.env.go.jp/nature/hiarboujo_Ver.2.0.pdf |
<一般の皆様へのお願い> ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。 ・受付曜日:火、木を除く毎日(ただし12月29日~1月3日を除く) ・受付日時:午前9時から午後5時 ・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110 ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。 「特定外来生物ヒアリに関する情報」https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html |
◯今回確認されたヒアリ
○今回ヒアリが発見された場所
東京港青海ふ頭
連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8344
- 室長北橋 義明
- 室長補佐八元 綾
- 室長補佐深谷 雪雄
関東地方環境事務所野生生物課
- 直通048-600-0817
- 課長横田 寿男
- 係長田原 亮