報道発表資料

令和元年6月20日
再生循環
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「平成31年度省CO2型リサイクル等設備技術実証事業」の公募結果について

 環境省では、循環型社会と低炭素社会の統合的実現に向けて、低炭素製品のリユース・リサイクル段階での省CO2化を図り、そのプロセスの効率化及び再生資源の積極的利用に向けた実証的な取組を行う事業者を支援するための公募を実施しました。この度、「平成31年度省CO2型リサイクル等設備技術実証事業」について、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価検討会における申請者からのヒアリングを行い、採択事業を決定しました。

1.「平成31年度省CO2型リサイクル等設備技術実証事業」の公募概要

 我が国では、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される「循環型社会」を形成することを目指し、循環型社会形成推進基本法(平成12年法律第110号)に基づく3Rの取組進展、個別リサイクル法等の法的基盤の整備、国民の意識の向上等が行われ、総合的かつ計画的に取組が進められています。

 2030年の温室効果ガス排出削減目標の達成に向けて、再エネ・省エネ製品(低炭素製品)の普及を進めることが不可欠ですが、急速な製品導入の結果の廃棄物問題など、環境問題のトレードオフを起こす可能性があり、適正処理への不安が高まりつつあります。

 このため、低炭素製品のリサイクル・処分のための3R体制を構築し、循環型の製品普及モデルとすることが不可欠です。また、低炭素製品のリユース・リサイクルプロセスの構築・再生資源の積極的利用により、製品製造段階におけるCO2削減が可能となります。

 環境省では、循環型社会と低炭素社会の統合的実現に向けて、CO2排出削減が期待できる「低炭素製品」の普及拡大に向けて有効性を検証することを目的とした実証事業を実施することとし、平成31年3月11日(月)から4月10日(水)までの間に対象事業の公募を行いました。

2.選定結果

 本事業の公募に対し、6件の応募があり、事業における環境改善効果の評価方法、実現した場合の環境改善効果の見込み、連携の妥当性等の観点から、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、4件の事業を選定しました。また、昨年度からの継続事業として3件を加え、「平成31年度省CO2型リサイクル等設備技術実証事業」として以下7件の事業について選定しました。

申請者名(五十音順) 申請事業名 事業の概要

株式会社野村総合研究所

LiB(※1)スタビライザーの技術検証及び事業化検討事業

排出量増加が見込まれる使用済HV(※2)車のLiBをスタビライザーにリユースし、太陽光発電システムのパワーコンディショナー代替として利用するための技術検証や製品化検討を行う。また、同技術を活用して、地域内の再生可能エネルギー普及に役立て、資源循環促進システムと地域循環共生ビジネスのモデル構築・事業化検討を行う。

パナソニック株式会社

(昨年度からの継続事業)

軟磁性合金薄帯の粉体化によるリサイクル技術の実証

モータや配電用変圧器などの製造工程で廃棄されている薄帯の端材を原材料として、粉体化することにより、軟磁性合金薄帯をリサイクルし、粉砕粉を製造する。粉砕工法、加熱工法、絶縁膜形成工法の検証を実施し、工法検証機を構築する。

ハリタ金属株式会社

廃LED照明を中心としたガリウム化合物のリサイクルと貴金属回収の効率化に関する実証

廃LED照明のリサイクルにおいて、これまで未回収であったガリウムや貴金属類について、濃縮・回収プロセスを検証する。廃LED照明からLED素子を単体分離・回収する技術及びLED素子からガリウム・貴金属類を濃縮・回収する技術の効率化を検証する。

株式会社フルヤ金属

低濃度白金族含有製品からの白金族濃縮及びリサイクル技術・システムの実証事業

HDD、電極等のRu含有使用済製品からのRuリサイクルの拡大可能性と事業性を評価する。特にHDDは従来のリサイクルではRuが散逸しているため、本実証でHDD回収からRuリサイクルまで仕組みの構築を目指し、廃製品からの低濃度PGM(※3)回収を通じて持続的な循環型社会に貢献する。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

(昨年度からの継続事業)

CFRP(※4)含有ASR(※5)等の非燃焼処理および事業者間連携による貴金属等回収・再資源化実証

処理・再資源化が難しいとされるCFRP含有ASR等に新たな前処理技術を適用し、それらの適正処理の可能性、また含まれる貴金属や非鉄金属等の回収可能性について調査、分析を行う。また、得られる微粉炭代替品を鉄鋼電炉向け加炭材等として活用する際の課題についても分析を行う。

株式会社リコー

(昨年度からの継続事業)

ハイブリッド車用リチウムイオン電池のリマニュファクチャリング検証事業

使用済みのハイブリッド車のLiBを効率的かつ安全に回収するための輸送方法を実証する。また、複数のLiBを接続し、定置用の蓄電システムとして制御するための技術開発を行い、経済合理性の成り立つシステム構成及びビジネスモデルに関する検討を実施する。

リバーホールディングス

株式会社

電子基板及び自動車部品の未回収白金族リサイクルシステム実証事業

電子基板・自動車部品のうち、PGMについて国内のリサイクル及び製錬工程で未回収となっている実態から、本実証を通じて、回収・選別・濃縮等のプロセス高度化により、高品位なPGM等の製錬原料供給を実現し、技術的・経済的な実現可能性の検証を行う。

(※1)LIB: 正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う「リチウムイオン二次電池(Lithium-Ion rechargeable Battery)」の略。ハイブリッド自動車や電気自動車、蓄電池などの製品に使用。

(※2)HV: 「Hybrid vehicle」の略で、「2つ以上の動力源を持つ自動車」の通称。日本では内燃機関と電動機を動力源とする車両をハイブリッド車と呼ぶことが多い。

(※3)PGM: 「Platinum Group Metals」の略で、「白金系金属」の通称。プラチナ(Pt)・パラジウム(Pd)・ロジウム(Rh)・ルテニウム(Ru)・イリジウム(Ir)・オスミウム(Os)のプラチナと同系列6種類の非鉄金属を指す。

(※4)CFRP: 「炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics)」の略。アクリル繊維またはピッチ(石油、石炭、コールタールなどの副生成物)を原料に高温で炭化して製造する「炭素繊維(Carbon Fiber)」により強化された樹脂のことで、軽量で高い強度や剛性を持つ。

(※5)ASR: 「自動車の破砕残さ(Automobile Shredder Residue)」の略。使用済み自動車を破砕して有用金属を回収した後に残る樹脂・ウレタン・プラスチック等。

連絡先

環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5501-3153
  • 室長冨安 健一郎(内線 6831)
  • 室長補佐佐川 龍郎(内線 6855)
  • 担当石井 颯杜(内線 6833)
  • 担当藤木 駿(内線 6805)
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