報道発表資料

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2019年04月26日
  • 総合政策

(仮称)えりも岬風力発電所に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、26日、「(仮称)えりも岬風力発電所計画段階環境配慮書」(日本風力開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道幌泉郡えりも町において、最大で総出力150,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1) 鳥類への重大な影響を回避するため、専門家等からの助言を踏まえた適切な調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえた環境保全措置を講ずること。特に、シマフクロウについては、当該地域における鳥類の生息状況に精通した専門家の助言を踏まえつつ、繁殖状況等の調査を実施し、シマフクロウの生息への影響が想定される範囲を対象事業実施区域から除外すること、(2) 河川やコンブ場等が存在していることから、風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、河川等からの距離の確保に努めるとともに、工事の土工量抑制や仮設沈砂池の設置等により水環境及び水生生物への影響を回避又は極力低減すること、(3) 現地調査により眺望の特性、利用状況等を把握した上で景観に係る客観的な予測及び評価を行い、その結果を踏まえ重要な眺望景観への影響を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者である日本風力開発株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要

  ・事業者   日本風力開発株式会社

  ・事業位置  北海道幌泉郡えりも町(事業実施想定区域面積 約2,399.7ha)

  ・出力    最大150,000kW(単機出力3,000~4,000kW×最大50基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

 (参考)環境影響評価に係る手続

  ・平成31年3月12日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会

  ・平成31年4月26日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当松浦 航(内線 6239)

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