報道発表資料

この記事を印刷
2019年03月29日

国立公園管理事務所の設置等について

 世界遺産登録の推進及び現地管理体制の強化のため、那覇自然環境事務所の名称を「沖縄奄美自然環境事務所」と改称するとともに、既存自然保護官事務所を再編し、「奄美群島国立公園管理事務所」と「徳之島管理官事務所」を設置することになりました。
 また、国立公園満喫プロジェクト推進及び現地管理体制の強化のため、伊勢志摩国立公園、吉野熊野国立公園において既存事務所を再編し、国立公園管理事務所及び管理官事務所を設置します。

1.設置の趣旨

(1)「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界遺産登録関係

  •  環境省では、平成30年11月に世界遺産条約に基づく2020年の世界遺産委員会における世界遺産登録審査に向けて「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を世界遺産推薦候補地とすることを政府として決定し、平成31年2月に推薦書を提出いたしました。
  •  世界遺産としての普遍的な価値を維持するために、保護管理体制を整備するとともに、対策を実施することが世界遺産登録に向けた喫緊の課題となっています。
  •  これらに対応するため、奄美群島国立公園においては、世界自然遺産登録に向けて、また、登録後の価値の維持・充実に向け、既存の自然保護官事務所を再編し、体制を強化することといたしました。また、併せて鹿児島県(奄美市、大島郡)および沖縄県の区域における、自然環境の保全整備、野生生物の保護管理等の業務を行っている那覇自然環境事務所について、名称を「沖縄奄美自然環境事務所」に変更します。

(2)国立公園満喫プロジェクト関係

  •  伊勢志摩国立公園、吉野熊野国立公園において、国立公園満喫プロジェクトを推進する現地管理体制を強化するため、既存自然保護官事務所を再編し、国立公園管理事務所を設置します。
  •  今回の再編により国立公園満喫プロジェクトを先行実施する8公園のうち7公園(阿寒摩周、十和田八幡平、日光、大山隠岐、伊勢志摩、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾)並びに外国人利用者数が特に多く、効果的な誘客が図れる公園として4公園(支笏洞爺、富士箱根伊豆、中部山岳、吉野熊野)に国立公園管理事務所を設置しました。
  • 「明日の日本を支える観光ビジョン」内の「東北の観光復興」に掲げる「東北6県の外国人宿泊者数を2020年に150万人泊」にも寄与し、また、8公園の成果を踏まえた集中的な取組みを実施する必要があるため、みちのくトレイルの全線開通(H31.4)の機会を捉え、外国人にとっての新たな魅力の発掘、利用プログラムの検討、施設の整備、広報等を一体的に図る目的で名取自然保護官事務所を設置し、体制強化を図ります。
  • 【参考】
     環境省では、政府が平成28年3月に取りまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき、日本の国立公園を世界水準の「ナショナルパーク」としてのブランド化を図り、地域の活性化につなげることを目標として、「国立公園満喫プロジェクト」を実施しています。本プロジェクトでは、2020年までに、訪日外国人国立公園利用者数を2015年の年間490万人から1000万人に増やすことを目指し、関係機関・団体と連携し、各種の取組みを集中的に実施しています。

2.名称変更、再編、新設する事務所について

(1)国立公園管理事務所の体制変更

<伊勢志摩国立公園>

志摩自然保護官事務所を伊勢志摩国立公園管理事務所に再編設置する。

<吉野熊野国立公園>

熊野、吉野、田辺自然保護官事務所を吉野熊野国立公園管理事務所の体制に再編する図

<奄美群島国立公園管理事務所>

奄美自然保護官事務所、徳之島自然保護官事務所を奄美群島国立公園管理事務所に再編する図

(2)名称変更する事務所

那覇自然環境事務所を沖縄奄美国立公園管理事務所に変更する

(3)新設する事務所の名称

名取自然保護官事務所を設置する。

3.本件問い合わせ先

 自然環境局総務課

  調査官 西村 学  (6420)

  主査  七目木(しちめき) 修一(6424)

 直通 03-5521-8270

連絡先

環境省大臣官房秘書課地方環境室

  • 直通03-5521-9266
  • 室長渡辺 隆彦(内線 6071)

環境省自然環境局総務課

  • 直通03-5521-8270
  • 調査官西村 学(内線 6420)
  • 主査七目木 修一(内線 6424)

環境省自然環境局自然環境計画課

  • 直通03-5521-8272
  • 課長植田 明浩(内線 6430)

環境省自然環境局国立公園課

  • 直通03-5521-8277
  • 課長中尾 文子(内線 6440)