報道発表資料

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2018年12月20日
  • 総合政策

(仮称)上ノ国第二風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、20日、北海道で実施予定の「(仮称)上ノ国第二風力発電事業環境影響評価準備書」(電源開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道檜山郡上ノ国町において、最大で総出力120,400kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1) 希少猛禽類及び渡り鳥に対する影響の予測及び評価に必要な調査が十分に実施されていないことから、追加調査等を実施し、環境保全措置の内容等について再検討を行うこと、(2) 対象事業実施区域の一部において、自然度の高い植生が存在することから、これらの改変の回避や土工計画や発生土の活用・処理の適切な見直しを検討し、植物及び生態系に対する影響を極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
 本件は、北海道で実施予定の「(仮称)上ノ国第二風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者  電源開発株式会社

・事業位置 北海道檜山郡上ノ国町(対象事業実施区域面積 約558.5ha)

・出力   最大120,400kW(4,300kW×28基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】

   ・縦覧        平成28年10月3日~平成28年11月2日(住民意見12件※)

   ・北海道知事意見提出 平成28年12月2日

   ・環境大臣意見提出  平成28年12月9日

 【方法書の手続】

   ・縦覧        平成29年3月7日~平成29年4月6日(住民意見22件※)

   ・北海道知事意見提出 平成29年8月3日

   ・経済産業大臣勧告  平成29年8月31日

 【準備書の手続】

   ・縦覧        平成30年6月5日~平成30年7月27日(住民意見54件※)

   ・北海道知事意見提出 平成30年12月4日

   ・環境大臣意見提出  平成30年12月20日

                                 ※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
室長   坂口芳輝(内6231)
室長補佐 鈴木清彦(内6233)
担当   若松佳紀(内6248)

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