報道発表資料

この記事を印刷
2018年08月06日
  • 地球環境

アジア開発銀行による二国間クレジット制度日本基金を活用した第三号案件の承認について

 アジア開発銀行(ADB)は7月31日、二国間クレジット制度(JCM)日本基金を活用した第三号案件として、バングラデシュの南西部、バリサル(Barisal)-ゴパルガンジ(Gopalganj)間の先進的な高効率送電線のプロジェクトを承認しました。
 環境省は、先進的な低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、平成26年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMでのクレジット化を進めています。
 今後、環境省とADBは、バングラデシュ政府と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。
  1. 経緯

     環境省は、導入コスト高から、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトで採択が進んでいない先進的な低炭素技術がプロジェクトで採用されるべく、平成26年度からADBに設立したJCM日本基金に資金を拠出し、当該技術の追加コストを軽減することで、アジア途上国における先進的な低炭素技術の普及・拡大に貢献するとともに、JCMでのクレジット化を目指している。

     ADBは7月31日、バングラデシュの南西部における送電網強化プロジェクトを承認したが、本プロジェクトのうちバリサル(Barisal)-ゴパルガンジ(Gopalganj)間の送電線導入については、JCM日本基金を活用して送電ロスの少ない高温低弛度電線(HTLS電線)を導入することとした。これにより、本プロジェクトは、JCM日本基金を活用した第3号案件となる。

  2. JCM日本基金の承認プロジェクトの概要

    (1)プロジェクト実施国・地域

     バングラデシュ バリサル-ゴパルガンジ間

    (2)導入技術概要

     高温低弛度電線(HTLS電線)

    (3)想定される排出削減量

     約23,000tCO2/年

    (参考)二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)

    途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するもの。我が国は現在、17か国(モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ、フィリピン)との間で二国間クレジット制度を実施している。

    (参考サイト https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/index.html)

添付資料

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8248
室長 杉本 留三(内線 6765)   
係長 早坂 寿人(内線 6723)
担当 井上 彩子(内線 676

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。