報道発表資料

平成30年7月20日
地球環境
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アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)第23回政府間会合/科学企画グループ会合の開催結果について

 アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN: Asia-Pacific Network for Global Change Research)の第23回年次会合が平成30年7月11日(水)から12日(木)に、タイ・バンコクで開催されました。
 本会合では、気候変動分野など計11件の新規国際共同研究プロジェクト等を承認しました。引き続き、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に基づくパリ協定の目標及び持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組み、その他気候変動に対応するための国際プロセスに貢献していく方針が確認されました。
 先進国と途上国が共同研究することで地域全体の科学的能力を向上させるAPNの枠組みは、IPCCなど他の国際的な組織にも高く評価されており、今後もアジア太平洋地域での研究活動を通じた政策への貢献が期待されています。

1.開催日時・場所

  • 平成30年7月11日(水)~12日(木)
  • タイ・バンコク

2.出席者

  • メンバーを含む22か国の政府代表及び/又は科学企画グループメンバー、招聘専門家等計40名
  • 我が国からは、大井環境省地球環境局研究調査室長、福士謙介東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)教授(APN科学企画グループ)他が出席した。

3.主な成果

(1)研究プロジェクトの承認等

  • 地域共同研究プログラム(CRRP)については、公募に基づき提案された61件のプロポーザルの中から、気候変動の緩和と適応、土地利用、水資源、廃棄物などの分野に関する11件の新規プロジェクトが承認された。また、昨年度採択されたプロジェクトの内8件が継続プロジェクトとして承認された。
  • 科学的能力の向上に関するプログラム(CAPaBLE)については、公募に基づき提案された60件のプロポーザルの中から10件の新規プロジェクトが承認された。また、4件が継続プロジェクトとして承認された。
  • タイでベースを置く若手研究者13人が、「持続可能な都市とコミュニティの構築」をテーマにポスターセッション形式で研究結果を発表した。

(2)APNの今後の活動方針

  • 昨年の第22回政府間会合(IGM)で定められた方針を踏まえ、タスクフォースが進めてきた、APNのフレームワーク・ドキュメントの修正が正式に合意された。これにより、今後はIGMが隔年開催とされ、一部権限が、準地域の代表等で構成される運営委員会に委譲されるほか、準地域会合(SRC)を通じた優先研究テーマ等に対する加盟国からの意見集約を図りやすくする。
  • 各国とも若手研究者に対する研究費支援の機会提供が課題となっていること、若手の段階から国際的なネットワーク構築の機会を提供することが、中長期的に地域全体の科学的能力向上と環境政策の立案能力向上に資するとの意見を踏まえ、研究プロジェクト公募にあたって、若手研究者向けの特別枠を引き続き設けることについて検討が行われることとなった。
  • 我が国から、APNへの資金拠出を効率的に活用していくために、各国の要望に基づき、既存の研究プログラムとも連携したプログラム形成が必要であることを指摘し、今後、その実現に向けて運営委員会等で議論していくこととなった。
  • 第5期戦略計画策定や将来のAPNの運営方法改善について検討するためのタスクフォースチームが設置されることとなった。

【参考】APN概要

  • 日米のイニシアティブにより1996年に発足した政府間ネットワーク。我が国(環境省・兵庫県)は設立以来最大の拠出国としてAPNを支援している。事務局は兵庫県神戸市に所在。今回開催された年次政府間会合は同ネットワークの最高意思決定会合であり、加盟している22か国の政府代表が各国科学企画グループ代表と共にネットワークの活動について議論するもの。
  • 加盟国:オーストラリア、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中国、フィジー、インド、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ネパール、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、韓国、ロシア、スリランカ、タイ、米国、ベトナム

アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)事務局/APNセンター(兵庫県神戸市)

Website:http://www.apn-gcr.org/

TEL:(078)230-8017 FAX:(078)230-8018 Email:info@apn-gcr.org

連絡先
環境省地球環境局総務課研究調査室
代表 03‐3581‐3351
直通 03‐5521‐8247
室長   大井 通博  (内線6730)
専門官  安部 壮司  (内線7719)

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