報道発表資料

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2018年06月29日
  • 総合政策

(仮称)第二中九州大仁田山風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、29日、宮崎県で実施予定の「(仮称)第二中九州大仁田山風力発電事業環境影響評価準備書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、宮崎県東臼杵郡諸塚村及び西臼杵郡五ヶ瀬町において、最大で総出力12,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1) 工事用資材等の輸送に係る低速走行等の環境保全措置を講ずることにより、騒音による生活環境への影響を極力低減すること、(2) クマタカのバードストライクに関する事後調査を適切に実施し、重大な影響が認められた場合は、鳥類からの視認性を高める措置、稼働調整等の追加的な環境保全措置を講ずること、(3)工事計画を見直し、可能な限り地形の改変を抑制すること。土捨場を設置する場合には、分散化を含む設置位置の選定及び擁壁等の構造物の活用等により、土砂の崩落及び流出等を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。

 本件は、宮崎県で実施予定の「(仮称)第二中九州大仁田山風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。

 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者  ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社

・事業位置 宮崎県東臼杵郡諸塚村及び西臼杵郡五ヶ瀬町の行政境界付近の稜線上                 
      (対象事業実施区域面積 約282ha)          

・出力   最大12,000kW(2,000kW×6基)

   

3.環境大臣意見

別紙のとおり。


(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続き】

・縦覧        平成27年8月18日~平成27年9月17日(住民意見6件※)

・宮崎県知事意見提出 平成27年10月16日

・環境大臣意見提出  平成27年11月6日

【方法書の手続き】

・縦覧        平成28年2月3日~平成28年3月3日(住民意見13件※)

・宮崎県知事意見提出 平成28年6月3日

・経済産業大臣勧告  平成28年6月24日

【準備書の手続き】

・縦覧        平成30年2月14日~平成30年3月16日(住民意見件32件※)

・宮崎県知事意見提出 平成30年6月25日

・環境大臣意見提出  平成30年6月29日

※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
調整官  坂口芳輝(内6238)
室長補佐 伊藤史雄(内6233)
担当   松浦 航(内6239)

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