報道発表資料

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2018年05月22日
  • 地球環境

NCV(ナノセルロース自動車)プロジェクト平成29年度成果報告会の開催について

 セルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)は、木材などの植物等を原料とし、軽量でありながら高い強度や弾性率を持つ次世代素材として、様々な基盤素材への活用が期待され、精力的な研究開発が進められています。
 環境省では、平成28年度から「NCV(ナノセルロース自動車)プロジェクト」を新たに立ち上げ、京都大学を代表機関とした産学官合わせて20以上の機関で構成されるコンソーシアムを設立し、CNFの自動車への実装を目指した評価事業をスタートさせました。CNFが自動車に実装された場合には、車体軽量化により自動車の省エネ化・低燃費化が進み、二酸化炭素の排出削減につながると期待されます。
 このたび、プロジェクトの3年目のスタートにあたり、6月6日にプレス向け中間報告会を開催し、プロジェクト参加の各機関が集結し、平成29年度の成果のポスターセッションとサンプル展示などの情報発信を行うことになりましたのでお知らせします。

1. 開催趣旨

 セルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)は、木材などの植物等を原料とし、軽量でありながら高い強度や弾性率を持つ次世代素材として、様々な分野での活用が期待され、精力的な研究開発が進められています。しかしながら、今後CNFの適用範囲を拡大していく過程では様々な課題が発生することも想定されています。

 このような状況に鑑みて、環境省では、平成28年度から「NCVプロジェクト」(NCV: Nano Cellulose Vehicle、ナノセルロース自動車)を新たに立ち上げ、京都大学を代表機関とした産学官合わせて20以上の機関で構成されるコンソーシアムにより、自動車分野でのCNFの社会実装に向けた評価事業をスタートさせました。本プロジェクトは、平成28年度から平成31年度の4ヵ年計画で実施しており、自動車軽量化に重点を置いて、自動車の省エネ化・軽量化による二酸化炭素排出削減に向けた社会実装事業として推進しています。

 6月6日に開催される成果報告会では、プロジェクトの立ち上げから3年目にあたり、平成29 年度の成果のポスターセッションとサンプル展示等により2年目までの成果を発表します。CNFの含まれる部材を組み付けた車両など、実物の展示機会を設けることで、対外的な情報発信を行うとともに、プロジェクト参加機関の連携を一層強化することを目的としています。

2. 日時

   平成30年6月6日(水) 13:00~14:00(予定)

   (プロジェクトリーダー及び各業務担当者が御説明します)

3. 場所

   科学技術館1階 展示・イベントホール8号館

    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号

     ※アクセス http://www.jsf.or.jp/access/map/

4. 参加予定機関(法人格省略)

   環境省、京都大学、京都市産業技術研究所、名古屋工業大学、

   イノアックコーポレーション、キョーラク、三和化工、ダイキョーニシカワ、マクセル、

   アイシン精機、デンソー、トヨタ紡織、

   金沢工業大学、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント、

   秋田県立大学、昭和丸筒、昭和プロダクツ、利昌工業、

   産業環境管理協会、東京大学、産業技術総合研究所

5. 取材について

 報道関係者の方は、取材登録をお願いします。取材を希望される方は、件名に「セルロースナノファイバー活用製品の性能評価事業委託業務成果報告会 取材希望」と記入し、平成30年6月4日(月)12時までに以下の連絡先に電子メールにてお申し込みください。なお、カメラ撮りに際して、自社腕章の着用をお願いいたします。 

    ※ 本成果報告会への一般の方の参加はできません。

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
直通    03-5521-8339
代表    03-3581-3351
室長    水谷 好洋 (内線6771)
室長補佐  河田 陽平 (内線6769)
担当    永野 由祐 (内線6781)
電子メール:CNF-MARKETMECHANISM@env.go.jp