報道発表資料

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2018年05月22日
  • 総合政策

(仮称)上勇知ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、22日、北海道で実施予定の「(仮称)上勇知ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書」(エコ・パワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道稚内市において、最大で総出力70,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1)風力発電設備の基数の削減及び配置の再検討等により、事業規模の大幅な縮小を含めた抜本的な見直しを行うこと、(2)希少猛禽類及び渡り鳥への重大な影響が懸念される風力発電設備は、設置の取りやめ、配置等の大幅な変更又はあらかじめの稼働制限などにより、影響を回避又は極力低減すること、(3)稼働制限の時期及び期間等の詳細については、鳥類の専門家からの助言を踏まえて行うこと等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
 本件は、北海道で実施予定の「(仮称)上勇知ウィンドファーム事業に係る環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者  エコ・パワー株式会社

・事業位置 北海道稚内市(対象事業実施区域面積 約1,979ha)

・出力   最大70,000kW(3,400kW~4,300kW×最大20基)

3.環境大臣意見

 別紙1のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

※配慮書、方法書段階の事業名:「稚内市・豊富町における風力発電事業に係る環境影響評価方法書」

【配慮書の手続】

  ・縦覧        平成27年5月29日~平成27年6月29日(住民意見30件※)

  ・北海道知事意見提出 平成27年8月25日

  ・経済産業大臣勧告  平成27年8月12日

【方法書の手続】

  ・縦覧        平成28年1月14日~平成28年2月15日(住民意見23件※)

  ・北海道知事意見提出 平成28年5月2日

  ・経済産業大臣勧告  平成28年5月25日

【準備書の手続】

  ・縦覧        平成29年10月6日~平成29年11月6日(住民意見47件※)

  ・北海道知事意見提出 平成30年3月13日

  ・環境大臣意見提出  平成30年5月22日

                                 ※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
調整官  坂口芳輝(内6238)
室長補佐 伊藤史雄(内6233)
担当   中島周三(内6248)

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