報道発表資料

この記事を印刷
2018年02月22日
  • 地球環境

日本-インド環境技術ワークショップ及び世界持続可能な開発サミットの結果について

 高橋地球環境審議官は、2月15日(木)から2月17日(土)まで、ニューデリー(インド)において開催された「世界持続可能な開発サミット(World Sustainable Development Summit:WSDS)」(エネルギー資源研究所(TERI)主催)に出席しました。高橋地球環境審議官は、特別セッションにおいて、日本の大気汚染の経験を踏まえた大気汚染改善の取組について紹介をしました。
 また、環境・森林・気候変動省及び住宅・都市省の大臣及び次官と会談を行い、環境政策対話の実施に合意するとともに、今後の日インド協力について意見交換を行いました。
 さらに、低炭素技術のインドにおける普及・拡大を支援することを目的とした「日本-インド環境技術ワークショップ」(地球環境戦略研究機関(IGES)及びTERI共催)に参加し、日本の環境技術に関心を持つインド側参加者等と意見交換を行いました。

結果

(1)世界持続可能な開発サミット(World Sustainable Development Summit:WSDS)(2月15日~17日)

 WSDSでは、モディ・インド首相、ジェフリー・サックスコロンビア大学教授、アジャイ・マスールTERI所長等が登壇し、気候変動、エネルギー、環境などをテーマに意見交換を行いました。高橋地球環境審議官は、大気汚染に関する特別セッションに登壇し、日本では過去の大気汚染対策の結果、窒素酸化物、硫黄酸化物やPM2.5が減少したこと、現在では、東京など大都市においても良好な大気質であること、日本はインドを含む世界各地で大気汚染の改善の取組を行っていること等を紹介しました。

(2)インド政府要人との会談

 1)環境・森林・気候変動省(2月17日)

 インド環境・森林・気候変動省のハルシュ・ヴァルダン大臣と会談を行い、大気汚染、気候変動の緩和、廃棄物管理等の分野について意見交換を行うとともに、その前日に行った同省次官との協議を踏まえ、今後、環境政策対話を開催するよう準備を進めていくことに合意しました。

 2)住宅・都市省(2月16日)

 インド住宅・都市省のプーリー大臣と会談を行い、本年4月に開催予定の「アジア太平洋3R推進フォーラム」(インドール(インド))に向けて協力を確認するとともに、日本の廃棄物発電技術について意見交換を行いました。

(3)日本‐インド環境技術ワークショップ(2月15日)

 「日本-インド技術マッチメイキングプラットフォーム(JITMAP)」(※)に関するワークショップにおいて、会議冒頭に挨拶を行い、インドの環境問題の解決に向けて日本の優れた環境技術を活用していきたいことや、そのため日インド双方のニーズとシーズをマッチングさせるJITMAPの活動に期待していること等について発言しました。

 ワークショップでは、JITMAPのウェブサイトが新たに公開されるとともに、日系企業からの環境技術や取組の紹介、インド側参加者(行政、金融、産業界、地方自治体等)の間で、日本の環境技術がインドで展開・普及する際の課題と展望について意見交換がなされました。

 本ワークショップには、高橋地球環境審議官のほか、アジャイ・マスールTERI所長、武内IGES理事長、国際機関、商工会議所、民間事業者など約40名が参加しました(会議のアジェンダは別添のとおり)

※日本-インド技術マッチメイキングプラットフォーム(JITMAP)について

 インドにおける日本の低炭素技術の普及促進のため、インド側のニーズと日本側のシーズをつなぐビジネスマッチング、日本の技術者による現地調査、インドにおける技術者の能力向上などを行う総合的なプラットフォーム。環境省の支援の下、IGES及びTERIが運営している。

JITMAPウェブサイト:http://jitmap.org/

添付資料

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8248
室長 杉本 留三(内 6765)
担当 井上 彩子(内 6767)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。