報道発表資料

平成30年2月6日
自然環境
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長崎県壱岐市におけるツマアカスズメバチ生息状況等緊急調査の結果について

 平成29年9月25日に、外来生物法に基づき特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチが長崎県壱岐市で初めて確認されたことを受け、環境省では生息状況調査を実施してきました。この度調査が終了し、結果が取りまとまりましたので、お知らせいたします。当該個体を確認した地点の周辺を調査した結果、巣を一つ確認し、駆除しました。

1.確認までの経過

9月24日 壱岐市の養蜂農家がミツバチ巣箱付近を飛んでいたスズメバチ5個体を捕獲。

9月25日 環境省職員が確認したところ、当該スズメバチがツマアカスズメバチの働きバチであることを確認。

※壱岐市におけるツマアカスズメバチの初確認の経緯については平成29年9月27日報道発表資料を参照してください。

平成29年9月27日発表資料:http://www.env.go.jp/press/104637.html

2.生息状況調査の概要

 生息状況調査として、壱岐島の全島を対象に、平成29年10月および11月にトラップによる調査を行いました。10月の調査では、9月の確認地点周辺にてツマアカスズメバチが24個体捕獲され、11月の調査では、ツマアカスズメバチは捕獲されませんでした。

 同様に9月の確認地点周辺を重点的に、巣の探索調査を行いました。11月20日に、同地点から500mほど離れた地点でツマアカスズメバチの巣を1つ確認し、翌日駆除しました。

 その後も11月24日まで捕獲調査及び巣探索調査を実施しましたが、新たな個体や巣は確認されませんでした。

3.駆除した巣の状況

 駆除した巣を解体したところ、女王バチを含む成虫6個体(全て死骸)が確認されました。

 女王バチの死骸は硬化が進んでおり、巣の中には腐敗した幼虫が2個体確認され、巣の外皮には部分的な破損がありました。

 以上の状況から、巣の駆除日以前に女王バチは死亡していたと推定されます。

4.今後の対応

 ツマアカスズメバチは、高い繁殖力と分布拡大能力から、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、早期発見、早期駆除することにより、定着前に地域から除去することが極めて重要です。

 平成30年度においても、環境省では引き続き関係機関と連携しながら壱岐市においてツマアカスズメバチのモニタリングを行うとともに、営巣や個体が確認された場合は速やかに駆除を行います。

 なお、ツマアカスズメバチは、これまで国内では長崎県対馬市において定着が確認されています。対馬市以外では、平成27年9月に福岡県北九州市において巣が、平成28年5月に宮崎県日南市において女王バチがそれぞれ確認され、駆除を行いましたが、これら地域におけるその後のモニタリング調査で新たな個体や巣は確認されていません。そのため対馬市以外では定着には至っていないものと考えられます。

5.周辺住民の皆様へ

 ツマアカスズメバチは生態系等に影響を及ぼすおそれがあり、警戒が必要です。早期発見、早期駆除のため、ツマアカスズメバチと疑われる個体や巣を確認された場合は、壱岐市役所又は九州地方環境事務所まで連絡いただき、情報提供にご協力のほどよろしくお願いします。

  ○壱岐市役所農林課農林畜産班 0920-44-6112

  ○九州地方環境事務所野生生物課 096-322-2413

6.情報提供のお願い

 九州地方に限らず、ツマアカスズメバチの定着が確認されている対馬や、韓国・釜山港等と往来のある港湾等においては、侵入のリスクがあります。

 地方自治体や駆除業者の方々につきましては、ツマアカスズメバチと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所にご連絡ください。

連絡先URL:http://www.env.go.jp/region/index.html

 平成29年11月に確認されたツマアカスズメバチ個体及び巣(写真:九州地方環境事務所提供)

 営巣の確認地点(長崎県壱岐市芦辺町)

添付資料

連絡先
環境省
環境省自然環境局
 野生生物課外来生物対策室
  室  長:曽宮 和夫
  室長補佐:八元 綾
  担  当:知識 寛之
 (代表 03-3581-3351)
 九州地方環境事務所 野生生物課
  課  長:鑪 雅哉
  担  当:田宮 沙知子
 (直通:096-322-2413)

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