報道発表資料
同シンポジウムでは、中川環境大臣がさかなクンを国際サンゴ礁年2018アンバサダーに任命するとともに、企業等13団体を国際サンゴ礁年オフィシャルサポーターに任命しました。また、サンゴ礁の重要性や危機の状況について専門家がパネルディスカッションを行うとともに、サンゴ礁のために私たちができることを考えました。
オフィシャルサポーターにはサンゴ礁生態系の素晴らしさや大切さを多くの人に伝えるとともに、その保全に積極的に取り組んで頂き、サンゴ礁年2018を環境省や関係団体などとともに盛り上げていただくこととしています。
1.国際サンゴ礁年2018オープニングシンポジウムの開催結果
○概要
(1)日時:平成30年1月28日(日)13:00~16:20
(2)場所:明治大学リバティタワー 1Fホール(東京都千代田区神田駿河台1-1)
(3)主催:環境省
(4)共催:毎日新聞社
○開催結果
・主催者挨拶(環境大臣 中川雅治)
中川環境大臣から、本シンポジウムの主催者を代表して、国際サンゴ礁年の紹介、我が国のサンゴ礁保全に関する具体的取組の紹介を含め、挨拶がありました。
・特別講演 (琉球大学名誉教授 土屋誠)
土屋名誉教授から「サンゴ礁生態系と共生する社会の実現 ~サンゴ礁へ恩返しをしよう~」というタイトルで、サンゴとはどんな生物か?サンゴ礁は何故大切か?サンゴ礁を守る方法は?サンゴ礁と共に暮らすには?という内容について、分かり易い講演がありました。
・国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター任命式
国際サンゴ礁年2018の趣旨に沿ってサンゴ礁の保全や普及啓発の活動、又はその支援を行って頂く企業等13団体に対して、中川環境大臣から国際サンゴ礁年オフィシャルサポーターの任命状が手渡されました。
・国際サンゴ礁年2018アンバサダー任命式(さかなクン)
サンゴ礁の素晴らしさや大切さについて皆様に分かり易く伝える役割を担ってもらう国際サンゴ礁年2018アンバサダーとして、さかなクンに任命状が手渡されました。
・さかなクン&土屋名誉教授のトークショー
さかなクンと土屋名誉教授の間で、サンゴの生活、サンゴ礁の魚たち、そして現在のサンゴ礁について対談が行われました。
・パネルディスカッション:「サンゴ礁のために私たちにできること」
コーディネーター:斗ヶ沢秀俊(毎日新聞社 健康医療・環境本部長)
パネリスト:
佐竹伸介(チーム美らサンゴ)
中野義勝(沖縄県サンゴ礁保全推進協議会 会長)
栗原晴子(琉球大学 助教/日本サンゴ礁学会 教育普及委員会委員長)
アゴスティーニ・シルバン(筑波大学 助教)
民間企業、サンゴ礁のある現場での保全従事者、学術研究者、普及啓発を進める学会、タラ太平洋プロジェクト参加者といった、多様な立場のパネリストが登壇し、サンゴ礁との関わりについて自己紹介をして貰った後、これらの方々からサンゴ礁の重要性や危機の状況について説明があり、サンゴ礁を守るために私たちができることとは何かについて議論を行いました。
2.国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターの任命
国際サンゴ礁年2018の趣旨に沿って、サンゴ礁生態系の素晴らしさや大切さを多くの人に伝えるとともに、その保全に積極的に取り組んで頂く企業等13団体を、国際サンゴ礁年オフィシャルサポーターとして任命しました。詳細は別紙をご覧下さい。
オフィシャルサポーターには、広報誌やポスター、HP等、様々な媒体でロゴマークを使用いただき、国際サンゴ礁年の知名度向上とサンゴ礁保全の機運の醸成を図って頂きます。また、国際サンゴ礁年2018のFacebook(https://www.facebook.com/IYOR2018JP/)にも活動を適宜掲載頂くこととしています。
なお、国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーターは随時(平成30年中)募集をしています。詳しくは別紙1をご覧下さい。
<国際サンゴ礁年2018オフィシャルサポーター一覧(五十音順)>
・アジア航測株式会社
・エコツーラボ合同会社(エコガイドカフェ)
・オリンパス株式会社
・公益財団法人鹿児島市水族館公社(かごしま水族館)
・鹿島建設株式会社
・株式会社コーセー
・株式会社サンシャインエンタプライズ
・株式会社水中造形センター
・株式会社タバタ
・チーム美らサンゴ事務局
・株式会社パディ・アジア・パシフィック・ジャパン
・株式会社毎日新聞社/イーソリューション株式会社/株式会社プレシーズ
・三菱商事株式会社
●●各企業等の具体的な取組等については別紙2を参照●●
<参考1>国際サンゴ礁年
国際サンゴ礁年2018は、サンゴ礁生態系保全の国際協力の枠組みである国際サンゴ礁イニシアチブ(ICRI)※1が、2018年を3回目※2の「国際サンゴ礁年」に指定すると宣言したことに基づき、サンゴ礁生態系の価値やそれを取り巻く脅威について普及啓発し、一人一人の行動を促すための世界規模のキャンペーンであり、各国において、政府・民間・学術団体・市民社会のパートナーシップの向上、効果的な管理戦略の実施、持続可能な管理に関する情報共有等を推進することを奨励していきます。
国内でも、幅広く多様な主体とのパートナーシップにより、上記の普及啓発や一人一人の行動を促すため、下記の取組を展開します。
※1 日米コモンアジェンダを契機として、1994年に日本を含む8ヶ国が開始。現在、38ヶ国・40機関・団体等が参加。事務局は持ち回りで、日本は2014-2016年にタイと共同で事務局を務めました。詳細は以下のウエブサイトで紹介しています。https://www.env.go.jp/nature/biodic/coralreefs/international/icri.html
※2 1回目は1997年、2回目は2008年。2008年時は、国内でも多様な主体の参画を得て推進委員会を設置し、多数のシンポジウムやイベントの開催、イメージキャラクターの選定等、普及啓発を展開しました。
<参考2>国際サンゴ礁年2018の活動情報共有のFacebook
国際サンゴ礁年2018に係る活動が以下のFacebookを通じ情報共有されています。
https://www.facebook.com/IYOR2018JP/
<参考3>タラ太平洋プロジェクト
タラ財団がフランス国立科学研究センター等と共同で、平成28年5月から2年以上をかけて、太平洋のサンゴ礁の生物多様性や気候変動への適応、進化の実態解明を行っているプロジェクトで、日本にも寄港しています。
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8274
課長 奥田 直久
保全再生調整官 岡野 隆宏
サンゴ礁保全専門官 大澤 隆文