報道発表資料

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2017年12月08日
  • 総合政策

岩手銀河(1)及び(2)ウインドファーム建設事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、8日、岩手県で計画されている「岩手銀河(1)及び(2)ウインドファーム建設事業計画段階環境配慮書」(エコロジー総合研究所株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、岩手県一関市及び気仙郡住田町において、最大で総出力72,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、事業実施想定区域の周辺においてイヌワシの複数のペアが営巣し、事業実施想定区域の大部分を占める牧場等において、採食地として高頻度の利用が確認されていることから、本事業の実施に伴うイヌワシの生息に対する重大な影響を回避又は十分に低減できない可能性が極めて高いことを指摘し、あらゆる環境保全措置を講じてもなお本事業の実施による重大な影響等を回避又は十分に低減できない場合は、本事業の取り止めも含めた事業計画の抜本的な見直しを行うこと等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるエコロジー総合研究所株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要

 ・事業者  エコロジー総合研究所株式会社

 ・計画位置 岩手県一関市及び気仙郡住田町(事業実施想定区域面積 約270ha)

 ・出力   最大72,000kW(18基程度)

3.環境大臣意見

 別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

・平成29年10月24日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会

・平成29年12月 8日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
室長   大井通博(内6231)
室長補佐 伊藤史雄(内6233)
担当   會田義明(内6235)

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