報道発表資料

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2017年10月13日
  • 自然環境

川崎市内におけるアカカミアリの確認について

 平成29 年10月4日(水)に神奈川県川崎市川崎区の事業者敷地内に搬入されたコンテナ内において同事業者により発見されたアリ(約10個体)について、専門家による種の同定の結果、10月13日(金)に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせします。
 当該アカカミアリは、シンガポール・シンガポール港を出港し、中国・香港港、東京港を経た後、横浜港で陸揚げされ、陸路にて川崎市川崎区の事業者敷地内に運ばれた貨物コンテナ(1個)内部より発見されたものです。
 発見時に確認された個体については、すでに全て殺虫処分しており、発見地点周辺や当該コンテナが一時的に留め置かれた地点周辺では、川崎市及び事業者によりベイト剤(殺虫餌)及び粘着トラップが設置されています。

1.経緯

 9/25   シンガポール・シンガポール港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。

 10/3    香港港、東京港を経た後、横浜港で陸揚げ。

 10/4   陸路にて神奈川県川崎市川崎区の事業者敷地内へ移送。積荷を搬出した後の空コンテナ内で事業者がアリを発見したため、神奈川県を通じ関東地方環境事務所に通報。

 10/5   事業者が発見した全ての個体(約10個体)を殺虫処分し、当該コンテナに他にアリがいないことを確認した上で、横浜港へ空コンテナを移送。

 10/10   川崎市及び事業者が発見地点周辺にベイト剤(殺虫餌)及び粘着トラップを設置。    

 10/13   当該アリについて、専門家が、アカカミアリ(働きアリ)であることを確認。

2.今回確認されたアカカミアリについて

 確認されたアカカミアリは、働きアリ(約10個体)のみです。

3.対応状況

 発見地点周辺及びコンテナが一時的に留め置かれた地点の周辺において、ベイト剤及び粘着トラップを設置し、防除とモニタリングを実施しています。なお、発見地点周辺では、ヒアリ及びアカカミアリと疑わしいアリは他に確認されていません。

 また、環境省では、川崎市等と連携協力して、当該アリが発見された事業者敷地内等において引き続き調査し、アカカミアリが確認された場合には、速やかに防除等を行います。

○今回確認されたアカカミアリ(川崎市提供)

○今回アカカミアリが発見された場所

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長   横田 寿男
専門官  木内 尚也