報道発表資料
当該ヒアリは、横浜港大黒ふ頭のコンテナヤード内に設置していたトラップで捕獲したものです。
確認された個体については、発見時に既に死亡しており、発見地点周辺や当該コンテナが一時的に留め置かれた地点周辺では、横浜市と運送事業者によりベイト剤(殺虫餌)及びトラップが設置されています。
なお、本年6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は10月6日現在で11都府県、計21事例です。(本件は継続調査の中で発見されていますが、9月5日に確認したヒアリとの関連性が不明確であり、1事例として数えています。)
1.経緯
9/5 横浜港本牧ふ頭の事業者敷地内の空コンテナ内において発見されたアリがヒアリと確認。横浜市が、当該コンテナ陸揚げ場所周辺にトラップを設置。
9/15 横浜市が再度、当該コンテナ陸揚げ場所周辺にトラップを設置。
9/20 横浜市がトラップ(9/5設置)を確認したところ、疑わしいアリは確認できなかった。
9/26 横浜市が再度、当該コンテナ陸揚げ場所周辺にトラップを設置。
9/27 横浜市がトラップ(9/15設置)を確認したところ、ヒアリと疑わしいアリ(1個体)を発見。
10/3 横浜市がトラップ(9/26設置)を確認したところ、ヒアリと疑わしいアリ(1個体)を発見。
10/5 9/27及び10/3に発見された疑わしいアリ(計2個体)について、専門家が、ヒアリ(働きアリ)であることを確認。
2.今回確認されたヒアリについて
確認されたヒアリは9月4日にヒアリが発見されたコンテナが陸揚げされた、横浜港大黒ふ頭のコンテナヤード内において、捕獲された2個体です。全て働きアリで、現時点で女王アリやオスアリ、卵、幼虫等は発見されていません。
また、8月に実施した68港湾におけるヒアリ調査において、本ふ頭ではヒアリが確認されていないことから、ヒアリが当該地域周辺で定着・繁殖している可能性は低いと考えられます。
3.対応状況
引き続き、横浜市と協力して、今回ヒアリが発見された地点周辺には、ベイト剤(殺虫餌)及びトラップを設置し、防除とモニタリングを実施します。
なお、横浜市の港湾の関係者に対しては、以下を依頼しています。
・今回ヒアリの確認があったことから、ヒアリが発見されたコンテナターミナル及びその周辺を利用する関係者に、特定外来生物の付着・混入がないよう、点検等を適宜実施するよう依頼すること
・今後、環境省等が実施する調査に協力すること
また、環境省は、国土交通省港湾局と協力して、中国、台湾等の定期航路を有する68 港湾における目視及びトラップによる調査を行っており、今回のヒアリ発見地である横浜港大黒ふ頭も対象となっています。
加えて、環境省は、本発見地点周辺において横浜市等と協力し、ヒアリ発見地点の周辺2km程度の調査を実施する予定です。
○今回確認されたヒアリ(横浜市提供)
(9/27に発見されたヒアリ) (10/3に発見されたヒアリ)
○今回ヒアリが発見された場所
- 連絡先
- 環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長 曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当 知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長 横田 寿男
専門官 木内 尚也