報道発表資料

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2017年10月02日
  • 自然環境

北九州港におけるヒアリの確認について(平成29年9月15日の続報)

 環境省及び国土交通省では、中国、台湾等からの定期コンテナ航路を有する全国68港湾において、特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)の調査を8月より実施しています。
 そのうち9月に実施した北九州港での調査において、9月14日のヒアリ発見地点(福岡県北九州市北九州港太刀浦第1コンテナターミナルのコンテナヤード内)に設置したトラップで捕獲したアリについて、9月29日にヒアリと確認されましたので、お知らせします。
 トラップ設置箇所の周辺においては、目視調査を実施し、殺虫餌(ベイト剤)及びトラップを設置しています。
 なお、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は10月2日現在で11都府県、合計19例で、本件は18例目の事例の続報となります。なお、本件は68港湾におけるヒアリ調査での発見事例としては、3例目にヒアリが発見されたものです。

1.発見場所

 福岡県北九州市北九州港太刀浦第1コンテナターミナル

2.今回確認されたヒアリについて

 環境省及び国土交通省では、8月から中国、台湾等からの定期コンテナ航路を有する68港湾におけるヒアリ調査を実施しています。そのうち、福岡県北九州市北九州港での調査において、9月29日にトラップでヒアリと疑われるアリを捕獲したため、そのアリの同定を専門家に依頼したところ、同日にヒアリと確認されました。

確認した個体数:約200個体(発見時に既に全て死亡。全て働きアリ。)

設置した10トラップ全てでヒアリが捕獲された。

(トラップ設置日:9月20日 トラップ回収日:9月25日)

発見した状況:9月14日のヒアリ発見地点に設置したトラップで確認。なお、現時点で、北九州港のうち68港湾調査を実施している太刀浦第2コンテナターミナル及びひびきコンテナターミナルでは、ヒアリは確認されていない。

対応:ヒアリが発見されたコンテナターミナル周辺において殺虫餌(ベイト剤)を設置。コンテナヤード内のヒアリ発見地点においては、周辺の目視調査を実施するとともに、トラップ及び殺虫餌(ベイト剤)を設置。

3.今後の対応について

 北九州港においてヒアリが確認された9月15日以降、当該地において、環境省及び北九州市が継続してヒアリの調査を実施しています。また、環境省は、国土交通省港湾局と協力して、中国、台湾等の定期航路を有する全国68 港湾における目視及びトラップによる調査を行うとともに、全国のヒアリが確認された地点において周辺2km程度の調査を順次実施しており、北九州港は両調査の対象となっています。

○今回確認されたヒアリ(提供:九州大学ヒアリ研究グループ)

   

○ヒアリを発見した場所

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
九州地方環境事務所 野生生物課
直通 096-322-2413
課長   鑪 雅哉
担当   立岩 沙知子