報道発表資料
1. 調査の目的
ヒアリについては、6月9日に兵庫県尼崎市で初確認されて以降、現在までに21事例が報告されています。ヒアリの侵入状況をモニタリングするため、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、北米、カリブ、中米、南米からの定期コンテナ航路を有する68港湾(別紙参照)を対象として、調査を実施しています。
2. 調査の概要
初回の調査として、専門業者による目視調査及びモニタリングトラップ(粘着トラップ等)の設置による調査を行いました。さらに、2回目及び3回目調査については、港湾管理者等による目視調査及びトラップ等の設置による調査を実施しています(ただし、粘着トラップ等の解析は全て専門業者が実施しています)。中国等からの輸入コンテナ貨物量が多い港湾(神戸港、名古屋港、大阪港、東京港、横浜港、博多港、北九州港)については、トラップの数を増やす等の重点的な調査を行っています。また、調査においてヒアリが発見された場合には、殺虫処分を行う等の緊急的な防除を実施することとしています。
3. 初回調査の実施状況
初回調査の実施状況については、平成29年9月5日に発表(第2報)しましたが、その際に名古屋港での初回調査の結果は、調査中のため、公表できていませんでした。その後、9月10日にトラップを回収し、確認したところ、ヒアリ・アカカミアリは確認されませんでした。
4.第2回調査の実施状況
第2回調査は、9月を中心として以下のとおり実施しました。これまでのところ、横浜港の一部を除き調査は終了し、名古屋港でヒアリ及びアカカミアリ、北九州港でヒアリが発見されました。
調査地 |
トラップ設置 |
トラップ回収 |
ヒアリ・アカカミアリの有無の確認結果 |
北海道 室蘭港 |
9/8に100個設置 |
9/11に回収 |
なし |
北海道 苫小牧港 |
9/7に100個設置 |
9/11に回収 |
なし |
北海道 石狩湾新港 |
9/26に100個設置 |
9/29に回収 |
なし |
北海道 函館港 |
9/22に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
北海道 小樽港 |
9/22に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
北海道 釧路港 |
9/26に100個設置 |
9/29に回収 |
なし |
青森県 八戸港 |
9/11に200個設置 |
9/15に回収 |
なし |
岩手県 大船渡港 |
9/8に100個設置 |
9/11に回収 |
なし |
岩手県 釜石港 |
9/21に54個設置 |
9/25に回収 |
なし |
宮城県 仙台塩釜港 |
9/19に200個設置 |
9/22に回収 |
なし |
秋田県 秋田港 |
9/12に200個設置 |
9/15に回収 |
なし |
山形県 酒田港 |
9/12に165個設置 |
9/15に回収 |
なし |
福島県 小名浜港 |
9/22に200個設置 |
9/26に回収 |
なし |
茨城県 茨城港 |
9/25に200個設置 |
9/28に回収 |
なし |
茨城県 鹿島港 |
9/22に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
千葉県 千葉港 |
9/12に176個設置 |
9/15に回収 |
なし |
東京都 東京港 |
9/11に500個設置 |
9/15に回収 |
なし |
神奈川県 横浜港 |
9/11、28、 10/2、10に 500個設置 |
9/14、10/2、 5、13に回収 |
現時点ではなし (10/5及び13に 回収したトラップ は確認中) |
神奈川県 川崎港 |
9/19に200個設置 |
9/22に回収 |
なし |
新潟県 新潟港 |
9/11に200個設置 |
9/14に回収 |
なし |
新潟県 直江津港 |
9/5に200個設置 |
9/12に回収 |
なし |
富山県 伏木富山港 |
9/18に200個設置 |
9/21に回収 |
なし |
石川県 金沢港 |
9/14に200個設置 |
9/19に回収 |
なし |
福井県 敦賀港 |
9/14、15に 200個設置 |
9/19に回収 |
なし |
静岡県 清水港 |
9/25に200個設置 |
9/28に回収 |
なし |
静岡県 御前崎港 |
9/21に200個設置 |
9/26に回収 |
なし |
愛知県 名古屋港 |
9/24、28、29に 488個設置 |
10/1、4に回収 |
ヒアリ及び アカカミアリ確認 (9/29、10/3発表済) |
愛知県 三河港 |
9/19に200個設置 |
9/22に回収 |
なし |
三重県 四日市港 |
9/22に200個設置 |
9/25に回収 |
なし |
京都府 舞鶴港 |
9/15に200個設置 |
9/19に回収 |
なし |
大阪府 大阪港 |
9/15に500個設置 |
9/19に回収 |
なし |
大阪府 堺泉北港 |
9/26に200個設置 |
9/29に回収 |
なし |
兵庫県 神戸港 |
9/21、22に 500個設置 |
9/25に回収 |
なし |
和歌山県 和歌山下津港 |
9/25に100個設置 |
9/28に回収 |
なし |
鳥取県・島根県 境港 |
9/20、21に 200個設置 |
9/26に回収 |
なし |
島根県 浜田港 |
9/11に50個設置 |
9/15に回収 |
なし |
岡山県 水島港 |
9/23、24に 200個設置 |
9/27に回収 |
なし |
広島県 広島港 |
9/10に200個設置 |
9/13に回収 |
なし |
広島県 福山港 |
9/10に200個設置 |
9/14に回収 |
なし |
広島県 大竹港 |
9/8に100個設置 |
9/11に回収 |
なし |
広島県 呉港 |
9/21に100個設置 |
9/26に回収 |
なし |
山口県 下関港 |
9/21に200個設置 |
9/28に回収 |
なし |
山口県 徳山下松港 |
9/21に200個設置 |
9/26に回収 |
なし |
山口県 岩国港 |
9/25に50個設置 |
10/4に回収 |
なし |
山口県 三田尻中関港 |
9/23に200個設置 |
9/25に回収 |
なし |
山口県 宇部港 |
9/20に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
徳島県 徳島小松島港 |
9/29に100個設置 |
10/2に回収 |
なし |
香川県 高松港 |
9/23に200個設置 |
9/26に回収 |
なし |
愛媛県 松山港 |
9/25に200個設置 |
9/28に回収 |
なし |
愛媛県 三島川之江港 |
9/26に200個設置 |
9/29に回収 |
なし |
愛媛県 今治港 |
9/19に100個設置 |
9/22に回収 |
なし |
高知県 高知港 |
9/22に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
福岡県 北九州港 |
9/20に 500個設置 |
9/25に回収 |
ヒアリ確認 (10/2発表済) |
福岡県 博多港 |
9/22、29に 500個設置 |
9/29、10/5 に回収 |
なし |
福岡県 三池港 |
9/14に100個設置 |
9/22に回収 |
なし |
佐賀県 伊万里港 |
9/19に200個設置 |
9/22に回収 |
なし |
長崎県 長崎港 |
9/19に100個設置 |
9/22に回収 |
なし |
熊本県 八代港 |
9/20に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
熊本県 熊本港 |
9/20に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
大分県 大分港 |
9/12に200個設置 |
9/15に回収 |
なし |
宮崎県 細島港 |
9/22に200個設置 |
9/29に回収 |
なし |
宮崎県 油津港 |
9/25に80個設置 |
9/29に回収 |
なし |
鹿児島県 鹿児島港 |
9/19に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
鹿児島県 志布志港 |
9/20に200個設置 |
9/27に回収 |
なし |
鹿児島県 川内港 |
9/19に100個設置 |
9/25に回収 |
なし |
沖縄県 那覇港 |
9/25に200個設置 |
9/28に回収 |
なし |
沖縄県 平良港 |
9/25に100個設置 |
9/28に回収 |
なし |
沖縄県 石垣港 |
9/19に100個設置 |
9/22に回収 |
なし |
注)トラップの設置数は概数です。また、名古屋港で発見されたアカカミアリについては、9月29日に中部地方環境事務所より発表しました。
5.第3回調査の予定
第3回調査は10月上旬より順次実施中です。本調査においてヒアリが確認された場合には、速やかに公表します。また、第3回調査が終了した段階で結果の公表を予定しています。
中国、台湾等からの定期コンテナ航路を有する港湾について
東京、横浜、川崎、名古屋、四日市、大阪、神戸、下関、北九州、博多、苫小牧、室蘭、小樽、釧路、石狩湾新、函館、八戸、大船渡、釜石、仙台塩釜、秋田、酒田、小名浜、茨城、鹿島、千葉、新潟、直江津、伏木富山、金沢、敦賀、清水、御前崎、三河、舞鶴、堺泉北、和歌山下津、境、浜田、水島、福山、広島、呉、徳山下松、大竹、岩国、宇部、三田尻中関、徳島小松島、高松、松山、今治、三島川之江、高知、伊万里、長崎、三池、八代、熊本、大分、細島、油津、鹿児島、川内、志布志、那覇、平良、石垣 計68港
- 連絡先
- 環境省
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長 曽宮 和夫
室長補佐 大澤 隆文
担当 鎌田 憲太郎