報道発表資料
環境省では、今後、このガイダンスの周知を図り、大規模イベント等においてもごみ分別が徹底されるよう、関係者に働きかけていくこととしています。
1.策定の背景・目的
2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、大会で発生する廃棄物を効果的、効率的かつ持続可能性に配慮した方法で処理することを目指しています。
ごみがあふれる会場は日本の国際的なイメージダウンにもつながることから、廃棄物を排出する者にとって分かりやすい仕組みが必要です。
環境省では、大規模イベント等におけるごみ分別が徹底されるよう、平成27年度から事例調査や実証試験等を実施した上で、イベント等開催者(自治体、民間事業者)を対象としたごみ分別区分の考え方、分かりやすいごみ分別ラベルを作成する際の留意事項を「大規模イベントにおけるごみ分別ラベル作成ガイダンス」として策定しました。
2.ガイダンスの概要
大規模施設等におけるごみ分別状況、ごみ箱の分別区分に係る基本類型、ごみ分別ラベル作成・使用における留意事項について、既存事例等をもとに検討すべきポイント等をまとめています。
ごみ分別ラベル作成・使用の際にポイントとなるのは以下の内容になります。
(1)大規模イベントにおけるごみ分別区分の検討に当たって確認すべき事項
①イベント開催概要
イベントの内容、開催時期・開催期間、天候・気温、来場者の数、来場者のピーク時間、周囲の状況、飲食の提供の有無等を把握する。
②自治体の分別ルール
イベント会場が所在する自治体の分別ルールを把握し、イベントでの分別区分等に反映する。
③ごみの量と組成の想定
ごみ処理業者からの情報提供、類似するイベントの数値からの推計、イベント開催中のデータの分析等を用いてごみの量と組成を想定する。
(2)ごみ分別ラベル作成における留意事項
①視認性
線の太さ、形状等を工夫し、サイズにかかわらず視認性を良くする。
②色
似通った色を使用してしまうことにより分別を間違えてしまう恐れがあるため注意する。また、色覚的な弱者にも配慮した色遣いとする。
③テキストの使用
ピクトグラム(絵文字)だけではなく、分かりやすいテキストと合わせて使用する。
④外国語の表記
日本語の表記に加え、来場者が認識できる言語を選択して併記する。
⑤リサイクルマークの表示
リサイクルする資源ごみは「リサイクルマーク」を表示する。
⑥表示サイズ
設置場所とそれを見る人の距離、上下・左右の見やすい視覚角を参考に設定する。
3.ガイダンスの入手方法
環境省webサイト(URL:https://www.env.go.jp/recycle/waste/event/guidance.html)からダウンロードが可能です。
- 連絡先
- 環境省環境再生・資源循環局廃棄物適正処理推進課
代表 03-3581-3351
直通 03-5501-3154
課長 瀬川恵子(内線6841)
課長補佐 鈴木克彦(内線6842)
係長 切川卓也(内線6852)
担当 鎚谷知朗(内線6852)