報道発表資料

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2017年10月02日
  • 保健対策

「水銀に関する水俣条約第1回締約国会議」の結果について

 本年9月24日(日)から29日(金)まで、スイス・ジュネーブにおいて「水銀に関する水俣条約第1回締約国会議」が開催されました。本会合では、条約の実施に必要な枠組みについて合意されたほか、閣僚級会合が行われました。また、会合期間中に我が国の水銀対策等に関するブース展示を行いました。

1.開催概要

 本年9月24日(日)から29日(金)まで、スイス・ジュネーブにおいて「水銀に関する水俣条約第1回締約国会議」(COP1)が開催されました。会議には約150か国から約1200名が参加し、我が国からは中川環境大臣をはじめとする政府代表団が出席しました。

 本会合では、事務局の組織体制等の運営に関する事項、実施状況の報告等の技術的事項等が議論されたほか、9月28日(木)~29日(金)には、閣僚級会合が開催されました。

 また、会合期間中には、我が国の水銀対策を紹介するポスターや水俣から世界に向けたメッセージ等の展示を行いました。

2.会合の結果概要

 本会合では、水俣条約の規定に基づき、締約国会議で決定すべき事項に関する議題が設定されました。交渉の結果は別添のとおりです。

 なお、日本は条約の運営を主導するビューロー会合(COPの理事会に相当)のアジア・太平洋地域の代表としてヨルダンとともに選出され、会議の円滑な実施に貢献しました。

3.閣僚級会合

 9月28日(木)~29日(金)に、閣僚級による会合「ハイレベル・セグメント」が開催され、閣僚級出席者が水俣条約の着実な実施に向けたメッセージを発信するとともに、COP1議長であるマーク・シャルドネンス スイス環境庁長官が「Key take home message」として、各国がリーダーの主導のもと国レベルの対策を強化することの重要性を強調しました。

 我が国は、中川環境大臣がステートメントを述べ、水俣病の経験を踏まえて、我が国が有する水銀による被害を防ぐための技術やノウハウを世界に積極的に伝えていく決意を表明しました。

 なお、ハイレベル・セグメントの開会に先立ち、特別イベント「A Moment to Minamata」が開催され、日本からは西田弘志水俣市長、胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん、環境省が任命した水俣条約親善大使「MOYAIアンバサダー」の澤井聖奈さんらが登壇して、水俣病の教訓を踏まえて水銀対策を推進していくことの重要性を伝えました。

4.関連イベント

(1)環境省の支援により国連環境計画国際環境技術センター(UNEP IETC)が作成した、「世界水銀廃棄物アセスメント」の公開を記念するイベントが行われました。

(2)毛髪中の水銀分析のデモンストレーションを行い、400名程度の希望者に対して毛髪中の水銀濃度の分析結果を提供しました。

(3)日本の水銀対策や分析技術を紹介したポスター、水俣市の小学生、中学生及び高校生が作成した世界に向けたメッセージなどの展示を行いました。

5.今後の予定

 第2回締約国会議は、2018年11月にスイス・ジュネーブにて開催される予定。

6.参考URL

「Minamata Convention on Mercury」:UNEPウェブサイト

 http://www.mercuryconvention.org/

「Global Mercury Waste Assessment」(世界水銀廃棄物アセスメント):UNEP IETCウェブサイト

 https://www.unep.org/ietc/what-we-do/mercury-waste

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境保健部環境保健企画管理課水銀対策推進室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8260
室長   西前 晶子 (内 6353)
室長補佐 斉藤 貢  (内 6368)
担当   大江 沙知子(内 6356)

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