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2017年03月30日
  • 大気環境

自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針(自動車NOx・PM総量削減基本方針)の中間レビューの結果について

自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針(自動車NOx・PM総量削減基本方針)の中間レビューについて、平成27年11月から中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス総合対策小委員会において4回にわたり審議が重ねられ、平成29年3月23日に中間レビューの結果のとりまとめが行われましたので、お知らせします。

1.背景

 平成23年3月に改正された自動車NOx・PM総量削減基本方針においては、施策の進行管理について「施策の進捗状況の的確かつ継続的な把握と評価に努め、総量削減計画の進行管理を着実に実施するものとする。」としています。また、平成24年11月に中央環境審議会答申「今後の自動車排出ガス総合対策の在り方について」においては、自動車NOx・PM法に基づく対策について平成27年度の中間目標の達成状況評価等を行うこととしています。

 これを踏まえて、中央環境審議会大気・騒音振動部会の自動車排出ガス総合対策小委員会において、平成27年11月25日の第8回小委員会から第10回小委員会まで審議を行い、平成29年2月1日から3月2日までの意見募集(パブリックコメント)を実施した上で、平成29年3月23日に開催された第11回小委員会において、「自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針の中間レビュー」(以下「中間レビュー」という。)がとりまとめられました。

2.中間レビューの概要

○二酸化窒素については、平成27年度は対策地域内の自動車排出ガス測定局(自排局)208局中207局で環境基準を達成し、常時監視測定局で全局達成するとの中間目標は達成できなかったが、これまでの総量削減施策による濃度改善効果は現れているものと考えられる。

○浮遊粒子状物質については、平成27年度は対策地域内の自排局202局中201局で環境基準を達成し、環境基準を全局達成するとの中間目標は達成できなかったが、非達成の主な要因は自動車発生源に起因するものではないと考えられ、総量削減施策の目的は達成しているものと評価できる。

○単体対策、次世代自動車普及促進等、自動車NOx・PM総量削減基本方針に掲げる各分野における施策は概ね順調に進捗していると考えられる。

○対策地域内の各都府県における自動車NOx・PMの排出総量の削減は概ね順調であるが、引き続きその排出量に影響する要因を把握しつつ、目標達成が確実に図られるよう、必要な措置を講じる必要がある。

○総量削減基本方針の平成32年度目標(対策地域において環境基準の確保を図る目標)の評価手法(常時監視測定局に加えて、数値計算及び簡易測定等の測定を行って評価する方法)を確立した。

○総量削減基本方針の最終目標年度(平成32年度)までに、目標の達成を図るため、平成32年度目標の評価手法を活用して、対策を要する地区等を絞り込み、必要な対策を検討し、実施していく必要がある。

3.意見募集(パブリックコメント)の結果

 平成29年2月1日(水)から平成29年3月2日(木)の間、環境省ホームページに告知して意見募集を行ったが、意見や質問等はなかった。

添付資料

・自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針の中間レビュー[PDF 315KB]

・参考資料1-1 自動車NOx・PM総量削減基本方針の中間目標達成状況、施策の進捗状況及び今後の取組について(概要)[PDF 772KB]

・参考資料1-2 平成32年度目標(環境基準確保目標)の評価手法について(概要)[PDF 203KB]

・参考資料2 自動車排出窒素酸化物及び自動車排出粒子状物質の総量の削減に関する基本方針の中間レビュー参考資料[PDF 5.5MB]

連絡先
中央環境審議会大気・騒音振動部会
自動車排出ガス総合対策小委員会事務局
(環境省水・大気環境局自動車環境対策課)
直通   03-5521-8301
代表   03-3581-3351
課長   瀧口博明(内線6520)
課長補佐 眼目佳秀(内線6512)
課長補佐 定道生 (内線6563)
担当   三上哲夫(内線6528)

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