報道発表資料

平成28年9月23日
総合政策
この記事を印刷

(仮称)石狩湾新港洋上風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、23日、北海道で実施予定の「(仮称)石狩湾新港洋上風力発電事業(株式会社グリーンパワーインベストメント)」に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道小樽市と石狩市にまたがる石狩湾新港港湾区域内において、最大で総出力104,000kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、オジロワシ等のバードストライクに関する事後調査の適切な実施及びその結果を踏まえた追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を言うことができるとされている。
 本件は、北海道の「(仮称)石狩湾新港洋上風力発電事業」に係る環境影響評価準備書について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続きが求められる。

※環境影響評価準備書...環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全対策の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者

株式会社グリーンパワーインベストメント

・計画位置

北海道石狩市、小樽市

・出力

最大104,000kW(単機出力4,000kW級×26基) 

3.環境大臣意見の概要

[1]総論

事業実施に当たっては、以下の取組を行うこと。

(1)本事業は国内での先行事例が少ない洋上風力発電事業であることから、最新の知見を用いて、評価書、報告書等の環境影響評価手続及び事後調査並びに事業の実施を行うこと。

(2)事後調査を適切に実施し、追加的な環境保全措置を講ずること。

(3)追加的な環境保全措置の具体化に当たっては、客観的かつ科学的に検討すること。また、検討のスケジュールや方法、専門家等の助言、検討に当たっての主要な論点及びその対応方針等を公開し、透明性及び客観性を確保すること。

(4)調査の結果について、環境影響を分析し、講ずる環境保全措置の内容、効果及び不確実性の程度について報告書として取りまとめ、公表すること。

(5)対象事業実施区域周辺では、他事業者による風力発電所が環境影響評価手続中であり、それらの風力発電所との累積的な環境影響が懸念されるため、周辺の他事業者と環境情報を共有し、地域全体で効果的な環境保全措置を講ずること。特に、鳥類に対する移動経路の阻害やバードストライク事故等の情報について、積極的に情報共有を図ること。

[2]各論

(1)鳥類に対する影響
 対象事業実施区域及びその周辺では、オジロワシ等の希少猛禽類の生息が確認されているため、本事業による重要な鳥類に対する影響を回避・低減する観点から、事後調査を適切に実施し、オジロワシ等重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合は、ブレード塗装等の鳥類からの視認性を高める措置、稼働制限等の追加的な環境保全措置を講ずること。
 併せて、重要な鳥類の死亡・傷病個体が確認された場合は、確認位置や損傷状況等を記録するとともに、関係機関との連絡・調整、死亡・傷病個体の搬送、関係機関による原因分析及び傷病個体の救命への協力を行うこと。

(参考)環境影響評価に係る手続き
【方法書の手続き】
・縦覧         平成24年5月25日~平成24年6月25日(住民意見95件
・経済産業大臣勧告   平成24年11月30日

  【準備書の手続き】
・縦覧           平成28年4月8日~平成28年5月12日(住民意見45件
・北海道知事意見提出  平成28年9月21日
・環境大臣意見提出   平成28年9月23日

   ※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局
環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長  :大井通博(内6231)
室長補佐:伊藤史雄(内6233)
審査官 :生田雄一(内6239)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ