報道発表資料

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2016年02月04日
  • 地球環境

「アジアでの都市低炭素化セミナー」と「JCM都市間連携ワークショップ」開催結果について(お知らせ)

 環境省では、1月29日(金)に海運クラブ(東京都千代田区平河町2-6-4 海運ビル)において、「アジアでの低炭素都市セミナー」及び「JCM都市間連携ワークショップ」を開催しました。
 「アジアでの低炭素都市セミナー」では、アジア開発銀行(ADB)へ拠出したJCM(二国間クレジット制度)日本基金(JFJCM)での採択案件紹介と都市の低炭素化推進の鍵となる気候変動対策技術の移転のための資金の確保について、「JCM都市間連携ワークショップ」では、本邦及びアジアの自治体、並びに企業から現在の取組の紹介と今後の展望等について討議が行われました。
 本セミナー・ワークショップには、企業、国内外の自治体、コンサルタント等のべ約300名が参加しました。

1.日程

平成28年1月29日(金)

(1)9:30~12:30:アジアでの都市低炭素化セミナー

   ---アジア太平洋地域の都市の低炭素化をどう実現していくか---

(2)14:00~17:00:JCM都市間連携ワークショップ

2.会場

海運クラブ 2階ホール(東京都千代田区平河町2-6-4 海運ビル)

3.概要

(1)アジアでの低炭素都市セミナー

 2050年には全世界の温室効果ガス排出量の約40%を排出すると予測されるアジア地域、特に人々の活動が集約する都市部の低炭素化は、昨年12月のCOP21で採択されたパリ協定に掲げられた「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」という目標において大変重要な課題です。

 本セミナーでは、JCMを活用し低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、日本政府が平成26年にADBと連携し設置したJFJCMについて、その採択案件や運用の流れに関する紹介が行われました。また、国際協力機構(JICA)による都市レベルにおける低炭素化発展支援のためのプログラムの紹介やADBによる低炭素都市形成支援向けや民間セクター向けの支援スキームなど、アジア太平洋地域の都市の低炭素化推進の鍵となる気候変動対策技術の移転のための資金確保について、事例紹介や今後の連携方策等に関する議論が行われました。

詳細は、http://www.iges.or.jp/jp/sustainable-city/20160129.htmlを御参照下さい。

(2)JCM都市間連携ワークショップ

 昨年12月にパリで開催されたCOP21で採択された、「パリ協定」では自治体を含む様々なステークホルダーの自主的な取組の重要性が強調されており、都市間連携を通じた低炭素都市形成への取組みの更なる強化が期待されています。環境省では、都市間連携に基づき、JCMを活用し、アジアの都市の低炭素化を目指しています。

 本ワークショップでは、平成27年度「アジアの低炭素社会実現のためのJCM案件形成可能性調査」に関わっている本邦及びアジアの自治体並びに企業から現在の取組や課題・成果等を紹介することで知見の共有を図るとともに、今後の都市間連携の更なる発展や都市の低炭素化を迅速化する展望等について討議が行われました。

詳細は、http://www.iges.or.jp/jp/sustainable-city/20160129_2.htmlを御参照下さい。

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8248
室長  :木野 修宏 (内線6765)
担当  :植松 朋樹 (内線6708)