報道発表資料
これを受け、環境省では「河川及び湖沼が該当する水質汚濁に係る環境基準の水域類型」(告示)の改正を行う予定です。
1.経緯
平成13年9月25日に、環境大臣が中央環境審議会に対して諮問した「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の見直しについて」については、陸域(河川や湖沼)における水域類型のあてはめ及び見直し等に係る検討が随時行われています。今回、本年3月及び7月に陸域環境基準専門委員会において検討がなされ、報告が取りまとめられました。この報告は平成27年12月4日(金)に開催された中央環境審議会水環境部会(第40回)において審議・取りまとめがなされ、12月7日付けで中央環境審議会会長から環境大臣へ別添1のとおり答申がなされました。
2.答申の概要
水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しが必要な水域のうち、暫定目標の期限を迎えた6つの湖沼について、各水域の環境基準の類型指定及び平成32年度までの暫定目標は、以表のとおりとすることが適当とされました。
表 各水域の環境基準の類型指定及び暫定目標
政令別表による名称 |
水域 |
水域類型及び暫定目標 |
|
見直し後 |
現行 |
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利根川水系の利根川 |
須田貝ダム 貯水池 (洞元湖) |
湖沼II 暫定目標を設定しない |
湖沼II 全窒素:暫定目標0.29mg/L 全燐:暫定目標0.018mg/L |
利根川水系の鬼怒川 |
川治ダム 貯水池 (八汐湖) |
湖沼II 暫定目標を設定しない |
湖沼II 全燐:暫定目標0.010 mg/L |
相模川水系の相模川 |
相模ダム 貯水池 (相模湖) |
湖沼II 全窒素:暫定目標1.2mg/L 全燐:暫定目標0.080 mg/L |
湖沼II 全窒素:暫定目標1.4 mg/L 全燐:暫定目標0.085 mg/L |
相模川水系の相模川 |
城山ダム 貯水池 (津久井湖) |
湖沼II 全窒素:暫定目標1.1mg/L 全燐:暫定目標0.042mg/L |
湖沼II 全窒素:暫定目標1.4 mg/L 全燐:暫定目標0.048 mg/L |
江の川水系の江の川 |
土師ダム 貯水池 (八千代湖) |
湖沼II 全窒素:暫定目標0.43 mg/L 全燐:暫定目標0.018 mg/L |
湖沼II 全窒素:暫定目標0.43 mg/L 全燐:暫定目標0.018 mg/L |
筑後川水系の筑後川 |
松原ダム 貯水池 (梅林湖) |
湖沼III 暫定目標を設定しない |
湖沼III 全窒素:暫定目標0.46 mg/L 全燐:暫定目標を設定しない |
(参考)湖沼の水域類型と基準値
湖沼II : 全窒素は0.2 mg/L以下、全燐は0.01 mg/L以下
湖沼III: 全窒素は0.4 mg/L以下、全燐は0.03 mg/L以下
3.意見募集の概要
答申に先立って、中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会が行った、「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)」の内容に係る意見募集(パブリックコメント)の結果は、以下のとおりです。
1)意見募集の期間及び方法
○意見募集期間:平成27年9月14日(月)~平成27年10月13日(火)
○告知方法:電子政府の窓口(e-GOV)、環境省ホームページ及び記者発表
○意見提出方法:電子メール、郵送又はファックスのいずれか
2)御意見の件数
○意見提出数:2通
○意見の件数:7件
3)御意見の概要及びこれに対する考え方
頂いた御意見の概要及びこれに対する考え方については、別添2のとおりとされました。
4.今後の対応
今回の答申を受け、環境省では「河川及び湖沼が該当する水質汚濁に係る環境基準の水域類型」(告示)の改正を行う予定です。
添付資料
- 別添1:「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて(答申)」 [PDF 10.7 MB]
- 別添2:「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)の実施結果について」 [PDF 19 KB]
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課
直通:03-5521-8314
代表:03-3581-3351
課 長:二村 英介 (内線6610)
課長補佐:柳田 貴広 (内線6613)
専 門 官:中島 智章 (内線6626)
係 長:三宅 里奈 (内線6625)