報道発表資料

この記事を印刷
2015年11月20日
  • 水・土壌

「生物応答を利用した排水管理手法の活用について」(生物応答を利用した水環境管理手法に関する検討会報告書)に対する意見等の募集について

 環境省では、工場・事業場からの排水の水環境への影響や毒性の有無を総体的に把握・評価するため、生物応答を利用した排水管理(WET:Whole Effluent Toxicity)手法の導入の在り方について、平成22年度から「生物応答を利用した水環境管理手法に関する検討会」(座長:須藤隆一東北大学大学院工学研究科客員教授)を設置し、検討をすすめてきました。
 今般、本検討会で取りまとめられた報告書を公表するとともに、今後さらに検討を深めるため、本報告書について幅広く意見や知見の募集を行います。

1.経緯

 近年、日々の暮らしの中で使用されている化学物質等の種類が年々増加しており、毒性情報が未知のものや排水規制に至らない化学物質について、水環境中で水生生物に影響を及ぼし得ることが懸念されています。

 諸外国では、有害性が明らかにされた物質の個別規制に加え、このような未知物質や規制対象外の物質も含めて評価する手法として、生物応答を適用する手法が排水管理の一手段として実施されてきています。

 一方、我が国では、平成23年3月に今後の水環境の保全の在り方について検討会報告が取りまとめられ、その中で、水環境への影響や毒性の有無を総体的に把握・評価し、必要な対策を講じるため、現行の排水規制を補完する手法として、生物応答を利用した排水管理手法の有効性について検討が求められました。

 これを受け、平成22年度より、本手法の導入の在り方を検討する「生物応答を利用した水環境管理手法に関する検討会(座長:須藤隆一東北大学大学院工学研究科客員教授)」を設置し、本手法の必要性・技術的対応可能性等を検証するとともに、導入する場合の枠組みの在り方や課題等について様々な検討を行ってきた結果、今般、本検討会の報告書が取りまとめられました。

 環境省では、今後、本手法の活用についての検討をさらに深めるため、本検討会報告書について、広く国民の皆様からの意見や知見の募集を行います。

2.意見等募集の対象

 ・「生物応答を利用した排水管理手法の活用について」(検討会報告書)

 ・検討会報告書 参考資料

 検討会報告書及び参考資料のほか、生物応答試験の実施事例、活用及び水質改善事例、試験評価方法等、生物応答試験に関する意見や知見を幅広く募集します。

3.意見等の募集方法

 本検討会報告書等について、意見等のある方は、郵送、ファクシミリ及び電子メールにより下記の要領でご提出ください。

(1)募集期間:平成27年11月20日(金)~平成28年1月12日(火)
※募集期間を1月12日まで延長しました。

(2)意見等の提出先:環境省水・大気環境局水環境課排水基準係 あて

○郵送の場合:〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2

○ファクシミリの場合:03-3593-1438(電話での意見等はお受けできせん。)

○電子メールの場合:mizu-kanri@env.go.jp

(添付ファイルではなく、本文に記入してください。)

※意見等には、住所、氏名(又は企業・団体名、部署名、担当者名)、職業(又は業種)、年齢、

 性別、電話番号を記入し、報告書の該当箇所を明記した上で、日本語でご提出下さい。

※頂いた意見等は、今後の検討に活用させていただきます。

 その際、住所、電話番号を除き公開される可能性がありますのでご承知おきください。

(3)資料の入手方法

○環境省水・大気環境局水環境課(中央合同庁舎第5号館23階)において配布

○インターネットによる閲覧:環境省ホームページ

https://www.env.go.jp/info/iken.html

○郵送による送付:郵送を希望される場合は、240円切手を貼付した返信用封筒(A4版冊子が折らずに入るもの。郵便番号、住所、氏名を明記)を同封の上、上記(2)のあて先まで、「生物応答を利用した水環境管理手法に関する検討会報告書」希望と記載し送付してください。

添付資料

連絡先
環境省
環境省水・大気環境局水環境課
直  通:03-5521-8313
代  表:03-3581-3351
課  長:二村 英介(内線6610)
課長補佐:吉村 陽 (内線6615)
担  当:廣田 大輔(内線6629)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。