報道発表資料

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2015年11月19日
  • 地球環境

二国間クレジット制度に係る日・タイ二国間文書の署名について

 11月19日、東京にて、丸川珠代環境大臣とスラサク・カーンジャナラット天然資源環境大臣(H.E. General Surasak Karnjanarat, Minister of Natural Resources and Environment, The Kingdom of Thailand)との間で、二国間クレジット制度に関する二国間文書の署名が行われました。
 署名式には、在東京タイ王国大使館含むタイ国政府関係者並びに日本国政府関係者が同席しました。
 タイとの署名により、2013年11月からの3年間でJCMのパートナー国を16か国に倍増させる目標を1年前倒しで達成することとなります。
 我が国としては、タイとの二国間クレジット制度を通して、タイ国内における温室効果ガス排出削減に協力することにより、地球規模での温暖化防止に向けた努力に貢献していきたいと考えています。

二国間文書の概要

○ 日・タイ間の低炭素成長への取組の推進のため、両国は二国間クレジット制度(JCM)を創設し、JCMを運用するため、合同委員会を設置する。

○ 双方はJCMの下での排出削減及び吸収量を、国際的に表明したそれぞれの温室効果ガス緩和努力の一部として使用できることを相互に認める。

○ JCMの透明性及び真の排出削減を確保し、これを他の国際的な緩和メカニズムには使用しない。

 ※二国間文書の詳細については別添をご参照ください。

(参考1:JCMの概要)

 二国間クレジット制度は、途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するもの。タイとの署名により、二国間クレジット制度が正式に開始される国としては、モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマーに続き16か国目となります。

(参考サイト http://mmechanisms.org/initiatives/index.html

(参考2:「攻めの地球温暖化外交戦略(ACE)」について

 2013年11月に策定された「攻めの地球温暖化外交戦略(Actions for Cool Earth(ACE))」において、3年間でJCMのパートナー国(当時8か国)を倍増するとの目標が示されました。

 今般のタイとの署名により、当該目標を1年前倒しで目標を達成することとなりました。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8354 
室   長:小笠原 靖 (内線 7716)
国際企画官:水野 勇史 (内線 6757)
室長補佐 :伊藤 貴輝 (内線 6728)
担    当:鳥居 直樹 (内線 6796)

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