報道発表資料

平成26年12月18日
水・土壌
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「自然浄化対策について~生態系機能を活用した"健やかな湖沼水環境"の実現を目指して~」の公表について(お知らせ)

 環境省では、湖沼本来の生態系機能を活用した水質浄化の取組である「自然浄化対策」について、その考え方をとりまとめた「自然浄化対策について~生態系機能を活用した"健やかな湖沼水環境"の実現を目指して~」を作成しました。
 本資料は、湖沼水環境保全に関わる関係機関や住民等の参考となるよう、自然浄化対策に関する様々な取組事例や、湖沼水質に関して期待される効果や実施時の留意点を整理したものです。

1. 資料の目的

 本資料は、多様な湖沼における"健やかな湖沼水環境"の実現に向けて、「自然浄化対策」の効果を一層発揮させるための考え方をとりまとめたものです。行政やNPO等の湖沼水環境保全に関わる関係機関や住民等の参考となるよう、自然浄化対策に関する取組の実例を紹介し、期待される効果や留意点を整理しました。

 本資料は、学識経験者で構成する「湖沼水環境調査検討会」により、客観的かつ幅広い専門的知識に基づいた指導・助言を得ながらとりまとめました。

2. 資料の内容

 本資料の主な内容は以下のとおりです。詳細は、本資料及び概要版をご参照ください。

(1)はじめに [資料第1章]

○ 自然浄化対策とは、湖沼水質の保全・改善を目的とし、生態系機能を活用した水質浄化作用に着目した取組である。自然浄化対策の取組には、植生を活用して水質浄化等を図るもの、二枚貝等の浄化機能や食物連鎖に着目したもの、ビオトープ等を形成してそれら環境が有する機能を活かすものなど様々なものがある。

○ "健やかな湖沼水環境"の実現のためには、湖沼からの多様な恵沢(生態系サービス)を取り戻して高めることが重要である。自然浄化対策を行う際には、水質浄化の目的に主眼を置きつつも、生態系の再生・保全、資源活用、人と自然の触れ合いの場の提供(住民の環境保全に関する意識高揚等)にも着目し、科学的知見に基づき、実施に伴う環境影響低減に配慮しながら長期的な視野で対策を持続的に進めていくことが重要である。

(2)主な手法及びその効果や課題 [資料第2章]

○ 湖沼自然浄化活用事業で用いられた事例をもとに、湖沼水質に関して期待される効果や想定される問題点・課題の観点から、各対策手法の概要を整理した。なお、湖沼自然浄化活用事業とは、生態系機能を活用して水質改善などを図る対策に関する検討を目的とし、環境省と地方公共団体により、実際の湖沼6ヶ所において自然浄化対策を試験的に実施したものである。

○ 紹介した手法は、「植生を活用する(生やして刈る)取組(植生浄化)」や「土壌に浸透させる取組(土壌・植生浄化)」、「湖内等の水草を刈り取る取組」、「二枚貝等の浄化機能活用を促進する取組」である。

(3)自然浄化対策を講じる際に配慮すべき点 [資料第3章]

○ 前項でとりまとめた問題点・課題を基に、自然浄化対策を講じる際にどのようなことに配慮すべきかについてとりまとめた。それらの配慮すべき点は次のとおりである。

  • ・対象湖沼に応じて実現の優先度を考慮した目的・目標の設定
  • ・水質浄化以外の効果や他の水質対策との併用による複合的な効果の発揮に着目した取組の展開
  • ・適切な手法の選定
  • ・対策に伴う環境への影響低減に配慮した調査・検討の実施
  • ・費用削減の工夫
  • ・対策を通じての住民等の湖沼水環境保全に関する意識高揚の促進
  • ・適切な維持管理の徹底
  • ・モニタリングの実施とその結果に応じた順応的な対応

(4)自然浄化対策に関わる取組事例集 [資料編]

○ 自然浄化対策を講じる際に参考となるよう事例を整理した。

○ 事例については、湖沼自然浄化活用事業の取組のほか、文献や既往報告書等に載っていた取組も整理した。

○ 湖沼水環境保全の取組を持続的・効果的に行っていくには住民等の協働・連携が不可欠であるため、住民等が参加した湖沼の水環境保全の取組事例も整理した。

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
直通  :03-5521-8315
代表  :03-3581-3351
課長  :大村 卓 (内線6610)
課長補佐:緒方 博則(内線6617)
     栗本 航

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