INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第8回グッドライフアワード

環境豊かな都会型農村を目指し、地域と連携して環境保全型農法に取組む『生きもの育む田んぼプロジェクト』

NPO法人かわごえ里山イニシアチブ

活動拠点: 川越市福田(北部)農村地域

WEB: http://kawagoesatoyama.ciao.jp/

Facebook: https://www.facebook.com/kawagoesatoyama/

取組の紹介

東京からわずか1時間余りで行くことのできる都会型農村を生かし、都市と農村を結び、農家と非農家(消費者)が連携して人と生きものが共生する環境保全型農法でお米作りやマコモ栽培を中心にした『生きもの(いのち)育む田んぼプロジェクト(以下、田んぼプロジェクト)』に取り組んでいます。この田んぼプロジェクトでは、生きものの共生による生物多様性による農法を学び、食の安全、食料自給の大切さ、田んぼ文化を学びながら地域づくりをしています。田んぼがお米作りだけではない多面的な機能に着目して活動しています。非農家の消費者にとっては、食料自給はもとより土や人とのふれあい、農作業を通じて都会では味わえない農的生活を体験します。また、大学との連携で田んぼのIoT研究やマコモ製品の開発にチャレンジして、マコモを地域の特産物としてブランド化して6次産業化を目指しています。障がい書就労支援施設と連携して、マコモ茶の製造に取り組み農福連携のさきがけとしてチャレンジしています。 田んぼプロジェクトの参加者は、毎年、生物多様性農法を学びながら無農薬米を育て、環境保全型のマコモ栽培を学びマコモを育てます。田んぼの多面的機能に着目して、人と人、人と生きものを結びつけ環境豊かな地域づくりをしています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

今年度から地元農村グループと連携する体制が整ったことから、田園風景を保全し、生態系豊かな田んぼの環境保全を地元と一体となって活動を行うことが可能になりました。大学連携で、無農薬米やマコモ農産品に付加価値をつけ、ブランド化された川越特産品として発展させ、6次産業化の取り組みを加速させていく基盤ができてきました。高齢者や障がい者が共生できる社会の実現に向け農福連携の取り組みにチャレンジし特産品の生産過程を確立していきます。

プロフィール

2014年6月28日に設立総会を経て市民団体「かわごえ里山イニシアチブ」を設立。農家、個人、大学、 社会福祉法人、NPO 法人などとゆるやかな連携をしながら活動を始めました。 2015年に試行としての田んぼプロジェクトをスタートし、2016年から川越市福田の田んぼで農家の強力な連携のもと田んぼプロジェクトを本格的にスタートさせました。2017年2月にラムサール・ネットワーク日本との共同主催で「田んぼの生物多様性向上 10年プロジェクト全国集会 in 川越」を開催しました。 2017年には毎年渇水する福田田んぼ地域にクラウドファンディングによる「井戸掘りプロジェクト」を成功させ、以来、地元の信頼関係が強固なものになり地域と共に活動をしています。環境保全、休耕田増加への歯止め、田んぼ文化の伝承などに貢献しながら都市型農村の特徴を活かした地域づくりにチャレンジを続けています。毎年、生きもの観察会を開催し、子供たちへの環境教育や環境保全についての理解を広げています。2018年1月にNPO 法人としての認定を受けました。2020年には農村地域で構成する環境保全グループ(山田田園環境保全推進グループ)への加入が認められました。

第8回グッドライフアワード 受賞者一覧