INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第7回グッドライフアワード

環境にも安心安全な家と、“丁寧な暮らし”をつくる「循環の家」。

株式会社アトリエデフ

活動拠点:長野県原村、長野県上田市、群馬県前橋市

WEB: http://a-def.com/

Facebook: https://www.facebook.com/junkannoie/

取組の紹介

家づくりのコンセプトであり、モデルハウス名称でもある「循環の家」の取り組み。 ①素材の循環:トレーサビリティの確かな自然素材だけで家を建てる。国産材を使うことで、手入れが必要な日本の山に循環を生み出す。将来役目を終えた際、埋め立てせずに使い続ける素材と、土壌を汚染せずに土に還る素材を使う。 ②技術の循環:大工の手刻み、左官の塗り壁、といった伝統技術は、身近な自然素材を活かすサステナブルな技術。それらを継承すべく活用と共に人材育成も行う。 ③エネルギーの循環:電気は太陽光発電を蓄電池に貯める。給湯は薪ボイラー、暖房は薪ストーブ一台。雨水も利用し、生活排水は自然のろ過装置を通って、メダカの住むビオトープに流れ着く。 ④暮らしの循環:スタッフ自ら畑で作物を育て、森の整備を行い間伐材で薪をつくる。保存食など地域の暮らしを学びながら実践。実体験を通して自然の循環に沿った「丁寧な暮らし」を発信、普及。

活動のきっかけは?

20数年前、代表の家族が、新建材の家が原因でアトピーを発症。化学接着剤、薬漬けの新建材、外国産材の問題を身を以って知り、真に安心安全な家づくりを求めて起業し、素材探しに全国行脚。その中で見てきた日本の山の現状。日本の山もまた、新建材や外国産材の台頭で人の手が離れ被害を受けていたことに気が付く。人に安心安全な素材、日本の無垢の木で家をつくることは、環境にとっても大切でありゴミも出ないと気が付いた。

問題解決のために取り組んだ方法

目指すビジョンは、人にも環境にも安心安全な家、そして“丁寧な暮らし“を実践する「循環の家」を増やしていくこと。 【達成に向けたポイント】 ①暮らしの体験:モデルハウス「循環の家」は、宿泊体験が可能。薪を割り、枝を広い、かまどでご飯を炊いたり、薪ボイラーでお湯を沸かしたり。また、畑体験や土かまどづくり、野菜料理教室など、「手を動かす暮らし」を体験する様々なワークショップを企画開催。自然から離れた生活をしている人たちにとっても、生活の基本である土や山の恵みを身近に感じてもらい、これからの暮らしを見直す機会になることを願い活動中。 ②サーキュラーエコノミーへのシフト:これまでの「いつかは土に還る家」から「省資源で土に還さずに使い続ける家」へのシフトを目指す。建築素材の生産から廃棄までを自主調査し、メーカーとの協業等に向けて動き出している。よりサステナブルな家、これからの建築を目指したい。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

・フリーペーパー「てくてく」(自社が発行する広報誌)の製作、普及と、継続的な広報活動により、多くの方が「循環する家と暮らし」に触れ、価値を理解し実践できる機会を増やしたい。 ・サーキュラーエコノミージャパンを通して、持続可能な経済と環境保全取り組みを加速。埋め立て処分にしない家づくりを取引先と協業して進めていく。

プロフィール

㈱アトリエデフは「日本の山を守り育てる」を経営理念とし、「うれしく・たのしく・しあわせに」を社訓とした、工務店を母体とした一風変わった会社です。工務店部門である建築事業部では、住まい手の方に安心安全な暮らしを提供し、環境にも負荷をかけない徹底した家づくりを進めています。社員自らが、伝えるべき「暮らし」を実践することで、多くの人に活動の意味や重要性を伝え、広げていくことを大事にしています。

第7回グッドライフアワード 受賞者一覧