INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第6回グッドライフアワード

琵琶湖の源流発SDGs 東近江ムラサキ紫縁(しえん)プロジェクト

「地域株式会社」 株式会社みんなの奥永源寺

活動拠点:滋賀県東近江市

WEB: http://okueigenji.co.jp//index.shtml

Facebook: https://www.facebook.com/okueigenji.co.jp/

取組の紹介

絶滅危惧種で東近江市の花「紫草(ムラサキ)」を活用した、「SDGs」な地域活性化プロジェクト。琵琶湖の源流「奥永源寺地域」の「耕作放棄地」を開墾して、無農薬・有機栽培の「SDGs」に配慮した紫草の栽培と、収穫した紫草の根「紫根(シコン)」を活用した、「オーガニックシコンコスメ」の開発を通じて、「限界集落地域」である奥永源寺地域に、「新しい雇用と活力」、そして「SDGsな環境社会」を実現するために、東近江地域の「産地・市役所・農業高校・企業」が連携して進めている、「産・官・学・創」の連携プロジェクト。  本プロジェクトで開発された「紫根染」は、冠位十二階位最高位の「濃紫」の染料として評価されるほか、日本薬局方に登録される漢方薬として評価の高い「紫根」を使った、パーフェクトオーガニックの「エシカルシコンコスメ」は、発売から4ヶ月で初期ロットが完売し、約1000万円の売上高を記録、地域活性化へ大きな成果を上げている。

活動のきっかけは?

全国で唯一の市の花「紫草」は、環境省のレッドデータブック「1B類」に属する絶滅危惧種。東近江市の紫草は貴重なニホンムラサキの生き残りであり、その歴史は日本最古の歌集「万葉集」に登場することから、1350年以上の歴史を誇る。本プロジェクトは、50年以上にわたる市民プロジェクトを基礎として、「東近江ムラサキ紫縁プロジェクト」として5年前から本格的に活動を開始して、地域活性化商品の「シコンコスメ」を誕生させた。

問題解決のために取り組んだ方法

本プロジェクトが目指すところは、奥永源寺地域の「持続可能な社会の維持・活性化」であり、その実現を通じて、「琵琶湖の源流地域」の環境保全に貢献し、近畿1500万人の「命の源」である、水源地の環境社会の実現を目指す。  具体的には、「SDGs」に配慮された農林水産業の再生と、次世代型の「エシカルな商品」の開発とサービスの提供を通じて、環境に負荷を与えない「地域経済の発展」と、環境社会の「保全と活用」を実現するビジョンである。  特に、本プロジェクトがメインで取り組む「エシカルシコンコスメ」は、主原料であるシコンはもちろん、基材となっているオイルも「滋賀県産のオーガニック素材」にこだわっており、着色料も化学添加物も一切使用していないパーフェクトオーガニックの「エシカルコスメ」である点がポイントであり、商品の「生産・加工・消費」のどのプロセスにおいても、環境を汚染しないというのが、ビジョン達成への大きな特徴である。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

本プロジェクトの今後の展望としては、琵琶湖の源流地域の「環境社会の実現」と「SDGsな地域活性化」を目指し、主力プロジェクトである「エシカルシコンコスメ」の販路開拓事業や、市民啓発活動に注力していきたいと考えています。具体的には、全国のSDGs関連の展示会や発表会に出展し、オーガニック専門店やライフスタイル雑貨のお店などへ販路を開拓していくなど、本プロジェクトの普及啓発に取り組んでいきたいと考えています。

プロフィール

本プロジェクトの中心組織、株式会社みんなの奥永源寺は、地域初の「地域株式会社」で、地域住民一人一人から出資金を集めて設立された株式会社。代表取締役の前川真司は、元東近江市地域おこし協力隊員で、5年前に奥永源寺地域へ移住し、地元の「東近江市役所・八日市南高校・奥永源寺地域・デザイナーや民間企業」を連携させて、オーガニックシコンコスメ「MURASAKIno ORGANIC」を、地域活性化商品として開発・誕生させた。

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