INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第6回グッドライフアワード

新しい食品循環で食品ロス削減

一般社団法人中央ライフ・サポートセンター(CLSC)

活動拠点:群馬県(全国)

WEB: http://clsc.web.fc2.com/

Facebook: https://www.facebook.com/clsc.org/

取組の紹介

日本では、事業系の食品ロスとして357万㌧(H27年度推計:世界全体の食料援助量約320万㌧(2014年))の食べられる食品が処分されています。一般社団法人中央ライフ・サポートセンター(CLSC)では、この事業系の食品ロスを福祉施設(団体)に寄付して、処分される食品ロスを減らす活動に取り組んでいます。食品ロスが、隣近所に差し上げることで有効活用できる規模なら経済的な活動として捉える必要はありません。しかし、357万㌧の食品を社会的に有効な形で活用するためには、食品の移動や保管等の活動が必ず伴います。また、食品は流通過程の管理が大切な商品です。CLSCの活動では、物流企業に協力いただき活動の一部としてロジスティクス機能を確保することで、温度管理が必要な食品を含めて、多様な食品の安全性や流通の質、効率を確保しながら、全国各地から活動に参加いただいています。

活動のきっかけは?

群馬県庁時代にイベントを開催した時、県内企業に協力をお願いして商品を御寄付いただきました。その中に食品企業があり、こちらの希望以上の数量を寄付したいというお話しがあり、理由を伺ったら納入期限切れの商品で、賞味期限はあるが市場には出せないので廃棄しているとの説明でした。こうした「MOTTAINAI食品」を廃棄しないで活用するよい方法がないか試行錯誤の結果、現在の活動にたどり着きました。

問題解決のために取り組んだ方法

CLSCの活動では、食品ロスを食品のサプライチェーンから寄付していただきますが、この食品を社会的に有効な形で活用するためには、食品の移動や保管等の活動が必ず伴います。活動に取組んで課題となったのが、次の三点です。1 食品を寄付する事業者も、それを利用する福祉施設(団体)等も、北海道から沖縄まで全国各地から参加できること。2 事業者の食品流通は大量一括輸送ですから、それを各施設等に送るための小口少量輸送にスムーズに切り替えできること。3 温度管理が必要な食品を含め、多種、多様な食品を安全、確実に届けること。これが活動を成功させる大きなポイントでした。物流企業に協力いただき活動の一部としてロジスティクス機能を確保し、流通の質、効率を確保しながら、登録いただけば北海道から沖縄まで全国各地から活動に参加いただけます。ソーシャルビジネス型の活動を通じて言わば「食品流通の静脈」を目指しています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

食品ロスには十分賞味期限がある食品も多くあり、賞味期限が比較的長い食品ロスを活用したローリングストック法の普及を図り、災害時の地域の安全性を高める取組を進めたい。また、厚生労働省が「地域共生社会」の実現に向けた取組を推進するなど、家族や地域社会が変化し「地域コミュニティーの重要性」が一層高まる中、食品ロスを活用して住民がつながり支え合う取組を生み出すことを目指したい。

プロフィール

代表理事(群馬大学教育学部卒業後、総理府行政管理庁の事務官を経て群馬県庁入庁、中之条保健福祉事務所総務企画部長、青少年こども課長、交通政策課長、監理課長、労働委員会事務局長等を歴任)が、仕事を通じて知った食品ロスという「MOTTAINAI食品」を福祉施設(団体)等で有効活用することを普及するため設立、ソーシャルビジネスの手法で「食品ロス」という社会的課題の解決を目指している。

第6回グッドライフアワード 受賞者一覧