INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第6回グッドライフアワード

いつでも、どこでも、誰でも取り組める省エネ・節電で、 CO2排出ゼロを目指しませんか?

NPO法人 市民省エネ・節電所ネットワーク

活動拠点:奈良県奈良市

WEB: http://negawatt-nw.com

取組の紹介

(取組の概要) 市民の電気・ガス使用量削減が求められているが、増え続けています。「いつでも、どこでも、誰でも参加できる「市民節電所」に取り組みませんか?」 (特徴) ①数名でグループを作り、協定を結べばいつでも、1年単位の省エネ・節電の取り組みに参加できる。②情報交換をする。③1年後削減できたCO2量(カーボンクレジット、以下CC)を1トン2,000円で買い取ります。 (実績) 2016年6月にスタートし2年、その間中途脱落者はゼロ。CCは実質5.6トン、活動の規模は約1500世帯・月である。現在約80世帯が参加、多くは3年目。 (意義) 国内初の取り組みだが、有効性と継続性が実証された。 (市民節電所とは) 節電によって生じる余剰電力は発電所を新しく建設することと同じ価値があるという考えから節電所と呼ばれています。本取組ではグループを「節電所」、それが集まったのを「市民節電所」と呼ぶ。

活動のきっかけは?

地球温暖化の進展やエネルギー問題から、家庭部門(市民)の電気・ガス使用量削減、およびCO2排出削減が求められるが、適切な方策が示されていない。そこで、有効性と継続性の期待できる市民ととも省エネ・節電に取り組む「市民節電所」を広めるため、当ネットワークを2014年に設立し、モデルとなる市民節電所「まほろば」を2016年6月にスタートさせた。これが取組の原点です。

問題解決のために取り組んだ方法

地球温暖化が進み、エネルギー問題も大きな社会問題となる中、両者に対応できる省エネ・節電が注目される。ところが、家庭部門の電気・ガス使用量は増え、そのCO2排出量は1990年に比べ50%も増加した。そこで、市民とともに省エネ・節電をすすめ、さらにCO2排出ゼロ実現を目指すことをビジョンとした。  ビジョン達成の方法として、一般市民に省エネ・節電に関心を持ってもらうため啓発活動をし、関心の高まった市民に有効性と継続性が実証された市民節電所活動に参加してもらう。そこで削減できたCO2量には価値があることを認識してもらうためにも、カーボンクレジット(以下CC)として買い取る。このCCを「CO2排出ゼロ宣言者」に活用してもらうことで、市民節電所を活性化する。このシステムをひろめるため、いろいろの手段を使って、活動について全国へ発信する。このような一連の活動でビジョン達成を目指す。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

 本活動で「市民の省エネ・節電、さらにCO2排出ゼロを目指せるシステム」を示せ、また取組の方向性が正しかったことが確認できたので、今後もそれを維持するが、他所に働きかけ市民節電所を作ってもらうことに努め、「まほろば」を含めそれらをネットワーク状につなぎ、よりインパクトのある活動を目指す。  提案する市民節電所もシステムも新しいので、まず知ってもらうことが肝要で今後も丁寧な発信に努めていく。

プロフィール

家庭部門の電気・ガス使用量削減、さらにCO2排出削減が求められる中で、それを可能にする「市民節電所」活動とCO2排出ゼロ宣言者運動を全国に広めるため、4年半前に市民団体を立ち上げ、今年3月にNPO法人に移行した。それに伴い、市民節電所事業を強化するためにも、上記の①啓発活動と③活動の全国への発信活動も重要だと位置づけ、バランス良い活動としていく。

第6回グッドライフアワード 受賞者一覧