INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第6回グッドライフアワード

食品ロスを削減する社会貢献型 フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI.jp」

①グラウクス株式会社、②住友商事株式会社

活動拠点:日本全国

WEB:https://www.kuradashi.jp/

取組の紹介

社会貢献活動への賛同メーカーから商品を協賛価格にて提供を受け、社会貢献意識の高い消費者に手頃な価格で 購入してもらうショッピングサイト「KURADASHI.jp(蔵出し.jp)」を2015年から運営。何もしなければ廃棄されてしまう商品を、インターネットを活用して迅速に消費者ニーズとマッチングさせることで、廃棄物(食品ロスなど)の発生を大幅に削減する仕組み。廃棄物削減により、処理時に排出される温室効果ガスの削減にも貢献する。

また、農水産品の規格外品のみならず、売れ残る一次産品を販売することで、全国の農業・漁業従事者の雇用と成長を促進。更に、購入者は、商品毎に設定された支援金額を社会貢献活動団体へ寄付することができ、環境保護、災害対策、医療・福祉サービスの充実など、社会課題の解決にも貢献できる。一般消費活動に、社会課題解決の支援という付加価値をつけることで持続可能な社会の実現に貢献する‘’エコでソーシャルなビジネスモデル“。

活動のきっかけは?

商社勤務時代にサプライチェーン上で発生する想像を絶する量の食品が廃棄されている現状を目の当たりにした関藤が、食品流通業界の商慣習等により、納品期限や販売期限を過ぎた商品の多くが賞味期限前に廃棄されている実態を知り(環境省の2015年度の推計での食品ロスは、国内で年646万tにも達する)、ITを活用し、この食品ロス問題を解決する「フードシェア」の仕組みを構築しようと考えたことが取組みのきっかけ。

問題解決のために取り組んだ方法

SDGsの目標の一つでもある2030年までに世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させる。何もしなければ廃棄されてしまう商品を、社会貢献活動への賛同メーカーから商品を協賛価格にて提供を受け、IT・インターネットを活用して迅速に消費者ニーズとマッチングさせることで、食品ロスの発生抑制に努めている。商品毎に社会貢献活動団体への支援金額を3~5%設定し、環境・動物保護、医療・海外支援、社会福祉、災害対策等、様々な社会課題の解決にも貢献できる。このように付加価値をつけることで持続可能な社会の実現にも貢献するビジネスモデル。キズナポイントという形で自身の社会貢献度を確認できる仕組みも提供。廃棄物削減により、処理時に発生する温室効果ガス発生の抑制にも繋がり、消費者の環境意識の向上及び社会貢献活動の拡大にも貢献する。世界に発信・展開する日本の「SDGsモデル」の一つの候補になりうるもの。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

“もったいない”を価値へ!食品ロス削減はもとよりSDGs目標1,2,3,7,8,11,12,13,14,15,17達成に貢献していきたい。規格外品のみならず、一次産品のロスを削減することで全国の農業・漁業従事者の雇用と地域創生の促進に寄与する。BtoE(Business to Employee)市場でのフードシェアリング、中食・外食事業者への利用促進と消費者の環境及び社会貢献意識への啓発、また、AIを使って、溜まりゆくプライシングのビッグデータのサプライチェーン上での活用にも取り組む予定。

プロフィール

グラウクス株式会社、
社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI.jp」の企画・制作・運営

住友商事株式会社
全世界に展開するグローバルネットワークとさまざまな産業分野における企業・消費者との信頼関係をベースに、多様な商品・サービスの国内販売、輸出入および三国間取引、さらには国内外における事業投資など、総合力を生かした多角的な事業活動を展開。

実行委員会からのコメント

フードロスの取組の応募は多くありましたが、この取組は多くのコンビニやスーパーと強く結びつき、日本のライフスタイルのバックヤードを支えている商社と組んで展開している点を特に評価しました。商社がこうしたフードロスの問題に取り組み、NPO・NGOなども支援していることはとても意味のあることだと思います。今後自立的な活動として広がっていっていくことに大きな期待を持っています。

(森摂委員)

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