INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第1回グッドライフアワード

「木を伐って、木を燃やそう、木を使おう、木で作ろう、木で遊ぼう、そして木を植えよう」森の循環復活プロジェクト

特定非営利活動法人 フォレストサイクル元樹

活動拠点:宮城県栗原市・仙台市周辺・南三陸町

WEB:http://www.fs-genki.com

取組の紹介

植林ではなく間伐に重きを置いた森林保全整備活動を軸に、「間伐先にありき」では無く、間伐材の”出口”を模索。
間伐材の需要拡大の為、地域の鐵工所と共に杉や松でもガンガン焚ける薪ストーブを開発し普及活動を展開。
併せて、少しでも木に触れ、樹や森に興味を持つキッカケになればとの想いで、薪割りやマイ箸づくり・窯焼きピザづくり等、木を使った様々な体験講座(出前講座含む)を、地域だけでなく仙台等都市部の子供達や親子を対象に開催。
定期的な除間伐を中心とした森林保全活動の他、個人宅のイグネ伐採も、団体の持つ技量や装備で可能な範囲で実施、定期的なニーズが有る。

また、一昨年秋より「間伐材工房 元樹/間伐材ステーション若柳」を開設。約130坪の工房は、本格的な木材加工機械や簡易製材機を整備した木材加工施設(丸太製材・木工品製作)としての側面と、小さな子供からお年寄り迄を対象に様々な樹の体験施設としての側面を兼ね備える。

工房開設から、杉を中心とした未利用材を使って、小さな子供達を対象にした”ウッドブロック(木製積木)”・”はじめての積木(対象年齢0歳〜)”・”間伐材ログキッズ(子供用ハウスキッド)”・”ウッドアニマルシリーズ(木製生き物シルエット)”等の開発〜普及をスタート。

ウッドブロックは、約80の幼稚園や保育園に導入され、その後の木製遊具の製作依頼から新たな間伐材加工品の開発に繋がっている。

昨年後半からは、複数の個人山主の山林の保全活動を本格的に始め、今迄以上に大量の間伐材が出る様になる為、更なる活用を模索している。

殆どの個人の山は、人の手が入っていない為、木の成長が悪いだけでなく、ツルに絡まれ悲惨な状況であるが、人の手が少し入る事により、日の光が入り見違える様になる。作業はしんどいが気持のいい汗を流し、山作業の後のお酒とご飯の味は格別である。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

26年度、NPOとして林業での六次産業化を計画している。

現在、複数の個人山主と「森林賃貸借契約」を結び、週2日〜3日間除間伐を中心とした森林保全活動を実施しており大量の間伐材が発生している。基本的に全て搬出し、NPOとして天然乾燥の住宅用素材生産を予定。その生産基地となる間伐材工房と、薪ストーブ・薪ボイラー・太陽光&風力・バイオトイレ・井戸を導入した板倉構法モデル住宅兼店舗を、全て間伐材で整備。

間伐材加工品及び保全活動にて、オフセット・クレジットの申請と認証も取得予定。

実行委員会からのコメント

子供に着目したウッドブロックの拡大、そこから発展した木製遊具の製作など、プロジェクトの発展が期待される取組です。今後、オフセット・クレジットの取得などを通じて、六次産業化に向けた循環型のモデル構築に期待しています。

第1回グッドライフアワード 受賞者一覧