INITIATIVE OVERVIEW
第1回グッドライフアワード
tiopro実行委員会
活動拠点:京都市をはじめとして日本全国の学校参加に向けて活動中
『体操服!「いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト®」』は、名前の通り、体に合わなくなったり、汚れたり、破れたり、着られなくなった「古い体操服」をまっさらな「新しい体操服」に生まれ変わらせて、学校に返すプロジェクトです。
今、子ども達が体育の時間に着ている体操服は、リユースされたとしても、最後には捨てられ、ゴミになっています。
体操服の大半はポリエステル製で、その多くは石油から作られています。着られなくなった体操服を回収し、「いってらっしゃい」で、リサイクル工場に送り出します。
工場では、ケミカルリサイクル技術によって、ポリエステル原料に再生することができ、新しいポリエステル糸、新しい生地、そして新しい体操服に生まれ変わらせることができます。
体操服の製造メーカー、販売店と、体操服に関わる全員が一丸となってリレーして、新しい体操服は、「おかえりなさい」と学校に帰ってくるのです。
このプロジェクトは、石油の消費量、ゴミの排出量、二酸化炭素の排出量、エネルギーの消費量も 大幅に削減できるだけでなく、資源循環の輪を作ることができるのです。
しかし、このプロジェクトの真の目的は、別にあります。子どもたちが一丸となって、物を大切にする、そんな経験の場を学校に作る事が真の目的です。 子ども達のために、学校に資源循環の輪をつくりたいのです。 子ども達にとって、身近な存在である体操服を大切にしたり、リサイクルに出すことで、物を大切にする心を学んで欲しいと願っています。
活動開始から5年目を迎え、参加校も順調に増加し続け、京都市を含めて、6つの自治体でスタートしています。 より多くの子どもたちにリサイクル意識を持ってもらうため、日本全国への拡大を進め、子どもたちにとって身近な体操服が「物を大切にする喜びを学び、リサイクルを体験できる教材」となるように進めていきます。
子供たちにとって馴染み深い体操服が、化学の力と工業の力でよみがえる様子はモノの原点を考える社会教育と環境教育で大きな意義を持つと思います。より多くの地域に広がり、たくさんの子供たちの考えるきっかけになるよう期待しています。